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とばっちりとは、本来受けるはずのない不利益が飛び火することだ。『名探偵コナン』で少年探偵団が事件に巻き込まれるパターンが典型的で、特に灰原哀が『またとばっちりね』と啖呵を切るシーンが印象的。
この言葉を使いこなすコツは、被害の波及経路を明確にすること。『取引先のトラブルが当社にとばっちりを及ぼした』と言えば、直接の責任がないことが伝わる。逆に『彼の失敗で私がとばっちりを食らった』と個人間で使うと、ちょっと被害者意識が強いニュアンスになるので要注意。
興味深いのは、とばっちりを受ける側に多少の因果関係がある場合。『幽☆遊☆白書』の桑原のように、自ら危険な場所に行ってとばっちりを受けるキャラもいて、そういう時は『自業自得』に近いニュアンスになる。
とばっちりを簡単に説明すると、爆風で遠くのガラスが割れるようなもの。直接叩かれてないのにダメージが届く現象だ。『SLAM DUNK』の桜木が練習試合でファウルを連発し、ベンチメンバーまでコーチに怒られるシーンがまさにそう。
使い方のポイントは波及範囲の大きさを表現すること。『台風の影響で観光業全体にとばっちりが及んだ』といったマクロな使い方もできるし、『妹のいたずらで私まで叱られた』という身近な例もあり得る。
注意したいのは、とばっちりと八つ当たりの違い。八つ当たりが怒りの矛先を変える能動的行動なのに対し、とばっちりは二次災害的な受動性が特徴だ。
「とばっちり」って、周囲の人が関係ないのに巻き込まれるイメージかな。例えば、友達同士のケンカで、自分は何もしてないのに怒られちゃうような状況。
この言葉の面白いところは、被害者が完全に受動的である点だ。『ドラゴンボール』で言えば、悟空たちの戦いで街が壊れるシーンがまさにそう。市民はただそこにいるだけで被害を受ける。日常でも、上司の機嫌が悪くて部署全体が暗い雰囲気になるのも、立派なとばっちりだと思う。
使い方としては『先輩のミスで私たちまでとばっちり受けた』とか『政権の不祥事が国民に広くとばっちりが及んだ』といった表現が自然。物理的な被害より、精神的・社会的な影響に使われることが多い気がする。