いつか来る、永遠の別れ5年の刑務所暮らしを終えて、元カレ・松井純一(まつい じゅんいち)に再会したのは墓地だった。
ボロボロの体を引きずりながら、私はいくつか候補のお墓を選んでいた。
ちょうどその時、純一は婚約者を連れて、彼の父親のお墓参りに来ていた。
「紬、5年も経つのに、まだこんな風に偶然を装って俺に会おうとするのか?残念だけど、俺はもうお前のことなんて好きじゃない」
私は唖然とした。でも、すれ違おうとした瞬間、純一に強く手首を掴まれた。
彼の薄い唇から、氷のように冷たい声がこぼれた。
「お前にできるのは、そんな安っぽい駆け引きくらいだな」