手に入りにくいデザインの缶だと、オークションでかなり高値がつくことがある。
チェルシー飴のビンテージ缶について自分が追いかけてきた印象を整理すると、落札価格は大まかに次のレンジに収まることが多い。普通に見かける状態の缶は2,000〜8,000円ほど、保存状態が良くてデザインが人気のものは10,000〜30,000円、さらに完品(缶蓋の内貼りや当時の紙箱、多少の販促ラベルが残っている等)だと30,000〜80,000円以上に跳ね上がることがある。国際的な出品だと為替や送料を加味して、海外落札者向けに$30〜$300といった幅で取引される例も見かける。
落札額を左右する要素は状態・デザインの希少性・市場性(現時点での人気)・出品プラットフォームと出品者の説明の丁寧さだ。たとえば、ちょっとした凹みがあるだけで価格が半分以下になるケースもあるし、戦前・戦後すぐの極めて古い缶や地域限定のプロモーション品はコレクターが競り合って高騰しやすい。送料や梱包のリスクも落札時の実質コストに影響する。
自分が入札するなら、過去の落札履歴を電卓でざっと計算して相場を出し、上限価格を決めてから臨む。期待値を踏まえつつも、コレクター心をくすぐられる一品にはつい突っ込んでしまう、そんな楽しさがあるのがこの世界だ。