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クレーンやデリックの操作には、労働安全衛生法に基づいた特別教育や技能講習の修了が必須だ。
まずは『クレーン運転士』の資格が必要で、5トン以上のクレーンを操作する場合は国家試験に合格しなければならない。学科試験と実技試験があり、力学の基礎知識から荷掛けの技術まで幅広く学ぶ。小型クレーンなら特別教育のみで済む場合もあるが、現場によって要求レベルが変わるので注意。
デリック運転士も同様に区分が細かく、設置方法やワイヤーロープの扱い方など専門的な内容を習得する必要がある。資格取得後も定期的な安全講習を受けるのが業界の常識で、危険予知能力を磨き続ける姿勢が求められる。
建設現場でクレーンを動かす仕事に憧れているなら、まずは実務経験を積みながら資格取得を目指すのが現実的だ。養成施設で学ぶ方法もあるが、多くの人は現場作業員として働きつつ、必要な講習を受けるパターンを選んでいる。特にデリックの運転はバランス感覚と空間把握能力が重要で、座学だけでは身につかない技術が多い。
資格の種類は荷重や機械の種類によって細分化されており、『床上操作式クレーン』と『移動式クレーン』では必要となる免許が異なる。ヒューマンエラーが重大事故につながる世界だからこそ、慎重な性格と確かな技術が評価される職種と言える。
資格取得のプロセスは意外とシンプルで、指定教習機関の課程を修了すればよい。ただし講習内容は濃密で、初日に力学計算の課題が出て愕然とする新人も少なくない。実技では10センチメートルの精度で荷物を降ろす練習を繰り返し、教官から容赦ない指摘が飛ぶ。
面白いのは、取得した資格がそのまま給与明細に反映される点。『限定解除』ごとに手当が加算される仕組みで、大型免許を取得すれば現場責任者への道も開ける。安全標識の意味から緊急時の対応マニュアルまで、覚えることは尽きないが、達成感のある仕事だ。
この道10年のベテランから見ると、資格以上に重要なのは現場勘だ。確かに『玉掛け技能講習』や『クレーン運転特別教育』の修了証は必要書類だが、実際の作業では風速計の読み方やワイヤーの摩耗状態を見極める経験値がものをいう。
最近はリモコン操作式のクレーンも増えたが、アームの伸縮や旋転時の慣性を体で覚えていないと危険な場面も多い。特に都市部の狭隘地では、周囲の作業員との連携が命を分ける。資格取得後に付ける『運転歴』が昇給やキャリアアップに直結する世界だから、若手ほど積極的に様々な機種を経験しておくべきだ。