愛が燃え尽きるとき佐野奏太を再び頂点に立たせるため、私は視力と言葉を犠牲にし、システムと契約し彼の運を買い取った。
だが彼は、会社を取り戻すや否や、「目も見えず、まともに喋れないお前なんて、俺には釣り合わない」と、私を切り捨てた。
そして、かつての初恋相手の「やり直したい」の一言で、彼は私を他の男のベッドに送り込んだ。
その夜、傷だらけで見知らぬ男の傍らから目覚めた私は、封印していたシステムを静かに呼び起こす。
「家に帰りたい……」
二日後、私は視力を取り戻し、彼の世界から完璧に姿を消した。
同時に、彼の輝かしい事業と全ての運勢も、跡形もなく消え去った。