ステファニーのコスチュームを作るとき、まずは全体のシルエットと色味を正確に把握することに夢中になった。リファレンス画像を複数角度で集め、身頃のライン、スカートの広がり、装飾の位置をノートに図示してから作業を始めるのが私の流儀だ。
次に、体型に合った基礎パターンを用意して、必要な部分だけを調整する。布地は見た目と動きの両方を考えて選び、柔らかめのサテンやポリエステルはドレープがきれいに出る一方で、芯を入れる部分には中厚の接着芯を使う。装飾のリボンやレースは縫い付け前に仮止めして位置を確認する。
ウィッグは色を染めるか、既製のものをカットして整える。小物は軽さ優先で、厚紙やクラフトフォームで芯を作ってから樹脂や軽量パテで仕上げると長時間の着用でも疲れにくい。イベントでは着脱や移動のしやすさを優先するのがコツで、隠しファスナーやスナップで調整できるようにしておくと安心だ。私自身、何度も微調整を繰り返して完成度を上げてきたので、計画と試着をしっかりやることをおすすめする。