目を引いたのは、光と影が同じ舞台で交差する描写の巧みさだった。僕は物語の中心である若い歌手が、夢を掴もうとする一連の試練を通して少しずつ成長していく様子に心を奪われた。物語は地方の小さな予選から始まり、主人公が仲間と出会い、ライバルと対峙しながら自分の表現を研ぎ澄ませていく。一見キラキラした舞台裏には、努力や葛藤、人間関係のもつれが静かに積み重なっている。
中盤では挫折と再起が描かれ、主人公は一度自分を見失う。そこで過去の経験や出会いがきっかけになり、再び立ち上がって大舞台に臨む流れになる。ラストは必ずしも全員がハッピーエンドになるわけではないが、各人物がそれぞれの光を見つける余地を残して終わる。個人的には、技巧よりも“誰が何を伝えたいか”が問われる結末に胸が熱くなった。作品名は'
シャイニングハイ'だが、タイトルどおりの眩さだけでなく、その裏にある重さもじんわり伝わってくる。