昔から経済ドラマのロケ地を追いかけるのが好きで、'
ハゲタカ'についても何度か情報をかき集めて楽しんだことがある。作品全体はリアルな都市の空気感を活かしていて、現地のビル群や街並みを巧みに取り込んだ撮影が目立つ。公式に全ロケ地の一覧が完全公開されているわけではないが、ファンの記録や画面比較、エキストラ募集の断片情報などを照らし合わせると、だいたいどのあたりで撮っているかが見えてくる。実際にはスタジオセットとロケ撮影をうまく組み合わせていて、室内の細かいオフィス空間はセット、外観や街歩きのカットは実在の街を使っていることが多い印象だ。
代表的に挙がるのは、東京のいわゆる“金融街”エリア。丸の内〜大手町、そして日本橋や兜町周辺の風景がたびたび登場するため、劇中の金融機関や企業の外観イメージはこのあたりが元になっていることが多い。ビル群の連なりや駅前広場、歩道橋のカットなどで「ここ見覚えがある」と感じる人は多いはず。また、都心だけでなく横浜みなとみらいのスカイラインや湾岸近くのロケーションが使われ、広がりのある都市景観を取り入れている場面もある。関西側や地方の企業シーンは、ロケの都合で大阪・神戸周辺の街並みを活用したり、別撮りの建物外観を流用したりしているケースが散見される。
細部に興味があるなら、いくつかのコツが役立つ。まずは各話の映像と実際の街の写真を並べて比較すること。特に外壁のタイル割りや駅前の標識、信号の位置など些細な手がかりが決定打になることが多い。次に、ロケ地巡りや撮影目撃を記録している個人ブログやSNSの投稿を探すと、具体的なビル名や通りの名前が出てくることがある。最後に、エピソードのエンドクレジットやDVDの特典映像、制作側のインタビューに「ここで撮影した」といった言及があることもあるので、そうした一次情報をチェックすると確度が高くなる。
結局のところ、'ハゲタカ'の魅力は都市の“顔”を巧みに取り込みつつ、セットで緻密に作られた室内ドラマを両立させている点にある。ロケ地そのものを巡るのも楽しいし、映像と現地の比較を通じて作品の作り手の視点を想像するのもまた面白い。興味があれば、具体的なカットを挙げながらさらに深掘りするのも悪くないが、まずは画面をじっくり見て“どこだろう?”と推理する楽しさを味わってほしい。