悪魔学の文献を漁っていると、フォルネウスの位置づけは時代によって結構変遷があることに気付く。17世紀の『ゴエティア』では確かに中位クラスに分類されているけど、ルネサンス期の手稿なんかを見ると、むしろ『ソロモン王に仕えた特別な存在』として扱われている例もある。
興味深いのは、同じ侯爵階級のマルコシウスやアムドゥスキアスと比べた時の彼の特殊性。これらの悪魔がどちらかと言えば
災厄をもたらす存在として描かれるのに対し、フォルネウスは古代言語を教えるといった文化的な役割を担わされている。地獄の階層制度が単なるピラミッド型ではなく、むしろ宮廷のような多様な役職で構成されていることが
窺えるよね。
現代のオカルト系作品でも、この複雑な階級関係を反映した描写がよく見られる。例えば『ヘルシング』では知性的な策士として登場するし、『悪魔城ドラキュラ』シリーズでは学者然としたキャラクターデザインが採用されている。