手元の資料をぱっと挙げると、まず原作そのものがいちばん確実な出典になる。コミックスや単行本の本文はもちろんだが、巻末のおまけページや作者によるコメント、各巻のカバー裏や帯の短い説明文も人物描写や過去の断片が書かれていることが多い。私も登場人物を掘り下げるときはまず原作を通読して、細かな言及を拾い集める癖がある。
二つ目に公式の補足資料をチェックする価値が高い。たとえば公式の設定資料集やアートブック、特装版に付く小冊子、さらにはBlu-ray/DVDに同梱されるブックレットには、作者や設定担当のコメント、年表、相関図などがまとまっていることがある。インタビュー記事も重要で、雑誌だと'ニュータイプ'のような媒体に作者インタビューや制作秘話が載ることがあるので見落とさないようにしている。
最後に優先順位をつけるコツをひとつ付け加える。公式サイトのキャラクター紹介や出版社のFAQ、作者自身の発言(公式インタビューや寄稿)が最も“公式”度が高く、派生媒体のスピンオフやドラマCD、小説版などは二次的な補完として扱う。複数の一次資料が一致している箇所を重視すると、
ミツハシの人物像と過去設定を正確に把握しやすくなるはずだ。