念のために強調しておきたいのは、寝取りを描く際には被害側の感情を単なるプロット装飾にしないことだ。裏切られた人物の心の揺れや復帰の過程、場合によっては関係の再構築や断絶に至る論理をきちんと書き切ると、作品が深くなる。たとえば
純愛系の作品を元に寝取り要素を入れる場合、原作の感情線を尊重しつつ動機を再解釈することが必要だと考えている。
また書く前に自分の目的を明確にする。単に刺激を追うのか、関係性の脆さを描きたいのか、社会的な権力構造を批評したいのかで表現方法は変わる。読者に配慮した前置きやタグ付け、そして修正提案をしてくれる第三者の目を入れると安全性が高まる。自分はその確認作業を怠らないよう心がけている。
最後に、感情的な誠実さを大切にしている。寝取りを描いた後に残る人々の痛みや選択を真正面から扱うことで、ただの萌え描写以上の意味を持たせることができると信じている。