リミナルスペースの概念を掘り下げるなら、『Liminal Spaces and the Uncanny』がおすすめだ。
この本は、現実と非現実の狭間に存在する不思議な空間について、心理学と建築学の両面から分析している。特に、廃墟や空き家、深夜のショッピングモールなど、人がいなくなった後の空間がなぜ不気味に感じるのかを、豊富な写真と考察で解説している。
著者は、こうした空間が持つ「時間が止まったような感覚」が、私たちの無意識に訴えかけると指摘。日常の隙間に潜む非日常を、理論と実例で丹念に追っている点が魅力だ。読み終えた後、街中で見かける普通の場所が、少し違って見えてくるかもしれない。