さすがに興味深い質問だね。僕の観点から、'
人間操作リモコン'をアニメ化する際に必要になるお金について、ざっくりと現実的なレンジと内訳を示してみるよ。制作費は作品の規模(テレビシリーズか劇場版か)、クオリティ、キャストの豪華さ、マーケティングの強さ、外注の割合などで大きく変わるから、いくつかの想定ケースで分けて考えるのが現実的だと思う。
まずテレビアニメ(1クール=12話)の目安から。低予算のインディーズ寄りであれば、総額で約6,000万〜1.2億円程度(約40万〜85万米ドル)は可能なライン。ただしこのレンジでは作画や演出をかなり抑え、主要声優も新人中心、宣伝費も限定的になる。標準的な品質(市販のテレビ放送クオリティ)を目指すなら、1クールで約1.2億〜3億円(約85万〜2.1M米ドル)が一般的な目安だと考えている。これくらいあれば主要スタッフを確保し、音楽や主題歌にある程度投資できる。ハイクオリティで有名監督や人気声優、凝った作画を入れる場合は3億〜6億円(約2.1M〜4.2M米ドル)以上に達することがある。1話あたりに換算すると、低予算だと約500万〜1,000万円、標準で1,000万〜2,500万円、ハイクラスで2,500万〜5,000万円というイメージだ。
劇場アニメや長編(2クール/24話)の場合はさらに桁が上がる。劇場版だと制作費だけで3億〜10億円(約2.1M〜7M米ドル)、大作やCG多用だと10億円超えも珍しくない。2クールは単純計算で1クールの倍が目安だが、制作効率や話数の増加による割安感が出る場合もあり、2.5〜5億円〜10億円程度になることが多い。さらに、音楽制作や主題歌で有名アーティストを使う場合、宣伝やイベント(完成披露、BD特典、広報)で数千万円〜数億円の追加が必要になる点は見落とせない。
具体的な費目の内訳を簡単に触れると、企画・脚本・絵コンテ・演出、原画(作監・原画)、動画(中割り)、背景、仕上げ(彩色)、撮影(合成)、音響(収録・効果・調整)、音楽(作曲・録音)、声優費、プロデューサー・制作進行費、スタジオの取り分、制作進行費、宣伝費・配信権交渉・BD製造などが主要項目だ。コスト削減策としては外注先の使い分け、エピソード数の調整、既存素材の活用、ストリーミング事業者との共同製作や出資を得る方法が現実的だと考えている。
結論的には、どのクオリティを目指すかで大きく変わるから、まずは『どのフォーマットで、どれくらいの作画・キャスト・宣伝を想定するか』を固めることを勧める。企画の規模感が決まれば、具体的な見積もり(スタジオ数社からのラフ見積り)を取るのが次の一歩だね。僕としては、まずは1クールの標準〜ちょい上クオリティ(1.5〜3億円)を目安に考えるのが現実味があってオススメだよ。