まず'The Girl Next Door'に関して。これはジャック・ケッチャムの小説だが、実際の元ネタはシルヴィア・ライケンスという少女が1960年代に受けた虐待と殺害事件だ。近隣の子どもたちも関与したという点や、加害者側の理屈が恐ろしさを倍増させる。作家はその事件記録や裁判資料から登場人物の心理や状況を抽出している。
そして' The Shining'。スティーヴン・キングはコロラド州のスタンレー・ホテルに宿泊した経験と、自身のアルコール問題や孤立感を元にあの閉鎖感と狂気を創り上げた。ホテルの不気味な雰囲気や王座のような大広間の描写には実体験が反映されていると思う。現実の事件や体験がフィクションの恐怖をリアルにする、それを見せつけられるのがたまらないんだ。
最近読んだ中で特に印象に残っているのは、'No Game No Life'のシュヴィと白の関係を深掘りしたファンフィクションです。元々はライバルとして火花を散らす関係だったのが、徐々に互いの才能を認め合い、やがて複雑な感情へと発展していく過程が丁寧に描かれていました。特に白の内面の変化が繊細で、ゲームを通じて相手を理解していく様子に引き込まれました。
この作品の素晴らしい点は、敵対関係の緊張感を保ちつつ、微妙な距離感の変化を自然に表現しているところです。最初は言葉少なだった白が、少しずつ心を開いていく描写は胸に迫るものがありました。作者の筆致が二人の心理描写に長けており、感情の揺れが手に取るように伝わってきます。