言葉の選び方を見ると、英語版では複数の自然な言い回しが使われることが多い。原文の『帰路に着く』は動作の開始と向かう先を同時に表すので、英語では "set off for home" や "made his way home" といった表現が典型的だ。前者は行動の始まりを明確に伝え、後者は移動の過程や距離感を含めやすい。
実際の翻訳では文体や登場人物の性格で選択が変わる。たとえばカジュアルな会話では "headed home"、やや硬い語りなら "departed for home" や "took his leave for home" が合う。リズムや語数の制約も重要で、短い一文に収めたい場合は簡潔な "went home" が採られることもある。
個人的には、情感を残したい場面では "made her way home" のように過程を感じさせる訳を好む。場面の性質に応じて訳語を微調整するのが翻訳の腕の見せどころだ。
「帰路に着く」という日本語のニュアンスを英語に訳す時、単純に'go home'では物足りない気がします。特に旅の終わりや長い外出から戻る情景を描く時、'head back'や'make one's way home'の方がしっくり来る場合が多いです。
例えば『千と千尋の神隠し』で千尋が人間の世界に戻る場面を想像すると、'She began her journey home'という表現が情景に合います。文学作品では'embark on the return journey'といった少し詩的な言い回しも見かけます。日常会話なら'I'm on my way back'が自然でしょう。
日本語の「着く」には到着のニュアンスが含まれますが、英語では過程に焦点を当てた表現の方が一般的な気がします。