両手を合わせる段階では、和声音の流れを意識して左手を単純化する。ルートと五度だけで伴奏が成立する場面は多く、そこを確かなものにすれば右手のメロディーに集中できる。テンポ管理はメトロノームを使い、例えば80→90と段階的に上げるやり方が効果的だ。毎日の練習を細かく分けて、指の独立性を鍛えるエチュードや、和声感を養う簡単な耳トレも取り入れると、弾き映えが変わってくる。個人的にはコーラス部分をひとつの目標に設定して、そこまでの到達度で日々の内容を決めるのが続けやすいと思っている。参考例としてコード進行が学びやすい'Let It Be'を平行練習に使うと和声の流れが理解しやすくなる。
伴奏は四分打ちのブロックコード、もしくはゆっくりしたアルペジオのどちらかで始めるのが無難だ。リズムを刻むときは拍を指で数えながら、強拍と弱拍を意識して押す。僕は練習の合間に原曲の歌い回しをよく聴いて、どこを強調すべきかを耳で覚えてから鍵盤に落とし込む方法を取っている。慌てずに、音一つ一つを大切に触るとよい。ちなみに似た空気感のピアノフレーズを持つ'River flows in you'を参考にすると、伴奏の空間作りがイメージしやすい。