店員は居酒屋深夜のおすすめメニューを教えてくれますか？

カウンター越しに店員さんと世間話をするような感覚で聞けば、案外すんなり教えてくれることが多いよ。忙しい時間帯だと短い返答で済まされることもあるけれど、こっちの食べたいものや腹具合を軽く伝えれば、向こうも具体的な一品を提示してくれる確率がぐっと上がる。例えばあっさり系がいいと伝えれば『鯖の塩焼き』や『だし巻き卵』を勧めてくれるし、しっかり食べたいと言えば炭火で香ばしく焼いた『手羽先唐揚げ』みたいな提案が出てくることが多い。

自分は常連寄りの目線でよく頼むほうだから、店員のおすすめの出し方にもいくつかの流儀があるのを知ってる。まずその日の仕入れで推すもの、次に酒との相性を重視して勧めるもの、最後に締め用の軽い一品を混ぜることが多い。よく聞かれるのは「お酒は何を飲む？」とか「がっつり？軽く？」という点で、これに答えるだけで提案の精度が上がるよ。

ちょっとしたコツとしては、アレルギーや苦手なものを先に一言伝えること。あと、メニューにない裏メニューやささやかな工夫を教えてくれることもあるから、遠慮せずに「おすすめありますか？」と聞いてみるといい。店員さんとのやり取りが料理選びを面白くしてくれるから、自分はその瞬間が好きだ。

はじめに一言投げるだけで、意外と親切に教えてくれるものだと経験で感じている。こっちの空腹度や酒の好みを短く示すと、店員が即座に向いているメニューを絞ってくれる。自分はよく「軽くつまめるものがいい」と伝えて、そこで勧められた『おでん』の煮込み具合や大根の味の入り方に感心したことがある。

店員さんは客の表情や注文のテンポからも判断しているようで、忙しいときは手早く出るもの、落ち着いているときは手間をかけた一品を案内してくれる。特に地方の居酒屋ではその店ならではの〆物——例えば焼きおにぎりや手作りの漬物盛り合わせ——を紹介してくれることがあるので、そうした「その店ならでは」の選択肢を楽しむのもおすすめだ。

結局、聞くか聞かないかで食べる体験が変わる。自分は店員さんの一言をきっかけに、普段選ばない料理に出会うことが多いので、その瞬間がちょっとした楽しみになっている。

オーダー前に軽く声をかけるだけで、店員さんは親切に数品を挙げてくれる場合が多い。忙しさにもよるけれど、こちらが好みを端的に示せば、店側も手短に最適な一皿を選んでくれる。自分は割と控えめに「さっぱり系でお酒に合うものを」とだけ伝えて、返ってきたのが『揚げ出し豆腐』と『牛すじ大根』の二択だったことがある。

そのやり取りから学んだのは、店員さんは仕入れや調理のタイミングを知っているということだ。旬の魚やその日上がった食材を使った料理、あるいは時間が経っても崩れにくいつまみなど、知識に差はあれど的確な選択をしてくれる。ただし、行列や満席で手が回らない場面もあるから、そんなときは短い質問で方向性を示すといい。簡単な指示があれば、相手もすぐに答えやすい。

余談だが、価格感や量の好みも伝えておくと無駄がない。自分はその点を伝えるようになってから、頼んでから「思ってたのと違った」ということが減った。最後は店員さんとの距離感を楽しめば、自然と良い選択肢が出てくるはずだ。