落花は無情、愛は枯れゆくあらすじ
神崎美雪(かんざき みゆき)は神崎弘人(かんざき ひろと)が手塩にかけて育てた養女であり、誰もが知っていた。彼の養女が、彼を愛していることを。
朝霧詩織(あさぎり しおり)が弘人と付き合い始めた最初の年、美雪は詩織に毒を盛り、詩織は病院で数時間にわたる胃洗浄を受ける羽目になった。
弘人は美雪を平手打ちし、彼女の全てのカードを使えなくした。
二人が付き合って二年目、美雪は車で詩織の脚に衝突し、詩織は二度とダンスができなくなった。以来、雨の降る夜ごと、脚の痛みに苛まれることとなった。
弘人は美雪を数ヶ月間刑務所に入れ、最終的には国外へ追放し、一切の関係を断ち切った。
その後、弘人は詩織にプロポーズし、生涯詩織を愛し、大切にし、二度と誰も詩織を傷つけさせないと誓った。
そして、二人が付き合って三年目。
詩織は弘人と美雪の結婚式の招待状を受け取った。