英語圏の友人に『悖る』の意味を説明するなら、'To go against the grain'って表現がピンとくるかも。織物の流れに逆らうように、自然の成り行きや社会の期待に反する行為全般を指すんだ。『東京喰種』の金木研が人間と喰種の狭間で苦悩する姿とか、『DEATH NOTE』の夜神月が自らの正義のために法を犯す様子も、広義では『悖る』行為と言える。
翻訳の世界って本当に奥深いよね。'詮無いこと'を英語で表現する場合、文脈によってニュアンスが変わるんだ。例えば村上春樹の『ノルウェイの森林』では、'It's no use'というシンプルな訳が使われている場面がある。でもこれだけじゃ物足りなく感じる時もあって、文学作品なら『The sound and the Fury』の翻訳者のように'all in vain'なんて詩的な表現を選ぶこともあるよ。
日常会話なら'It's pointless'が手軽だけど、小説の登場人物の心情を伝えるなら'futile'とか'hopeless'なんて単語も良い雰囲気出せる。翻訳って単なる言葉の置き換えじゃなくて、その背後にある感情まで伝えないといけないから難しい。最近読んだ海外のファンタジー小説で、'to no avail'っていう表現に出会った時は、まさに『詮無い』という諦めのニュアンスが伝わってきて感動したものだ。
「詮無きこと」を英語に訳す際、文脈によってニュアンスが変わるのが面白いよね。例えば『徒然草』の「詮無き事を言ひつづけて」は、Penguin Classics版では"pointless chatter"と訳されてる。この表現、日常会話でも使えるけど、『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド名「ザ・フール」みたいに、深い諦めを含ませることもできる。
翻訳って単語の置き換えじゃなくて、作品の空気感まで伝える作業だと思う。『風の谷のナウシカ』の英語字幕で「詮無き争い」が"futile conflict"ってなってた時は、戦争の虚しさがストンと腑に落ちた。文学作品だと"vanity"(虚栄)を使う場合もあって、『マクベス』の"Life's but a walking shadow"(人生は歩く影に過ぎぬ)の訳し方に通じるものがある。