戦国時代の
朝敵として真っ先に思い浮かぶのは、やはり足利義昭でしょう。室町幕府最後の将軍として、織田信長と対立した人物です。彼は当初信長の後ろ盾を得て将軍職につきましたが、次第に両者の関係は悪化。1573年、信長によって京都から追放され、事実上幕府は滅亡します。
義昭の面白いところは、その後も『将軍』としての権威を利用し続けた点です。毛利氏や上杉氏を頼り、反信長包囲網を形成しようと画策しました。これは『朝敵』というレッテルを貼られながらも、政治的な影響力を保ち続けた稀有な例と言えます。特に本能寺の変の際には、明智光秀と密接に連絡を取り合っていたという説もあり、そのしたたかさが伺えます。