教室の空気をどう変えるかという問いを頭に描くと、まず文化の側面を整える必要があると感じる。行動規範を作って終わりにするのではなく、日々のやり取りで「声を上げることが当たり前」という空気を育てるべきだと僕は思う。
具体的には、匿名でも記録が残る相談ルートを複数用意し、報告後のフォローを可視化すること。責任ある立場の人間が率先して小さな不正や無関心に対してきちんと言及することも大切だ。これがないとルールは紙切れに終わる。
加えて、ロールプレイや短いケーススタディを組み合わせて勇気を出す練習を繰り返すこと。例えば『3月のライオン』の描写のように、弱さと向き合う場面を教材にして共感力を
養うと、現場での放置を減らせるはずだ。最後は、変化は一朝一夕ではないので、小さな成功事例を積み重ねて認め合うことを忘れたくない。