ふと考えがまとまったので、
眉目秀麗な役に誰を配したら映えるかについて自分なりのリストを作ってみた。自分は外見の良さだけでなく、画面上の存在感、芝居の幅、観客に与える印象の三つを重視して選ぶタイプだ。顔立ちだけで“美男美女”を決めるのは簡単だけれど、物語を背負える人選でないとただのポスター映えで終わってしまう。だからここでは見た目の美しさに加え、内面を表現できる俳優を中心に挙げてみる。必ずしも完全なリストではないが、候補として現場で使える人たちだと思う。
まず男性ならば、佐藤健は外せない。若い頃から確かな演技力と柔らかい表情の両方を持っていて、『るろうに剣心』で見せた強さと繊細さの同居ぶりは、眉目秀麗という要素に奥行きを与えてくれる。山﨑賢人はシルエットが非常に絵になるし、体を使った表現にも強いので、視覚的に美しい役にぴったりだ。松坂桃李は表情の機微で観客を惹きつけるタイプなので、派手な見た目を必要としないドラマチックな“美しさ”を演じられる。女性キャスト候補としては、石原さとみがまず頭に浮かぶ。洗練された美しさとコミカルな表現力を併せ持っているから、単なる“可愛い”を超えた魅力を映像に残してくれる。橋本環奈はアイドル的なビジュアルが大きな武器で、映像作品に強い瞬発力をもたらすので、顔の良さを全面に出す役では最適だ。有村架純や広瀬すずのようにナチュラルな美しさで人間味を出せる人も、特に感情の揺れが重要な役柄に向いている。
キャスティングの現実的な視点も触れておくと、監督のビジョンや撮影の尺、観客層、興行面のバランスは無視できない。例えば若手中心のターゲットなら山﨑賢人や橋本環奈で高い集客力が見込めるし、深い人間ドラマを狙うなら松坂桃李や石原さとみのような表現派が適している。また、顔立ちに頼るだけでなく“意外性のある配役”も考えると面白い。例えば普段はコミカルなイメージが強い俳優をあえてひんやりした美貌の役に据えることで、新鮮な印象が生まれることがある。
個人的には、佐藤健と石原さとみの組み合わせを想像すると、ビジュアルと演技のバランスが非常に良くて物語に深みが出ると思う。どの俳優を選ぶかで物語のトーンは大きく変わるから、眉目秀麗というラベルを単純に外見だけで捉えず、その人物がどんな“物語の触媒”になれるかで決めるのが一番いい。選ぶ楽しさもまた映画制作の醍醐味だとしみじみ感じている。