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ギターの弦を爪弾く音が物語の転換点になる瞬間って、なぜか胸に刺さりますよね。『バナナフィッシュ』のアッシュがギターを弾くシーンは、彼の複雑な内面を一瞬で伝える絶妙な演出でした。あの場面では、普段は冷徹なアッシュが音楽を通じてだけ素の感情をさらけ出すんですね。
もう一つ忘れられないのは『サマーウォーズ』で健二が数学的才能を生かして弦を調整するシーン。単なる技術披露ではなく、彼の成長と家族への想いが音に乗って伝わってくるんです。爪弾きという行為がキャラクターの本質を浮き彫りにする、そんな表現が好きです。
最近では『BOCCHI THE ROCK!』の後藤ひとりがステージで緊張しながらも必死にプレイする姿に共感しました。あの不器用な音さえも、等身大の青春の一部として輝いて見えたんです。
『坂道のアポロン』でジャズセッションが始まる前の緊張感、あの指先が楽器に触れる寸前の一瞬がたまらなく好きです。特に淳が初めてドラムスティックを握る場面では、音楽経験のない観客でも手に汗握る臨場感がありました。
『君の名は。』で三葉が口噛み酒を作るシーンも、伝統的な行為が現代に蘇る瞬間として爪弾きのようでした。音こそ立てませんが、指先の動きが運命を切り開くリズムを刻んでいるようで。そういえば『のだめカンタービレ』のだめが適当に弾くピアノも、プロの完璧な演奏とは違う味わいがあって良かったですね。
爪弾きのシーンと言えば、『ピアノの森』のカイが廃ピアノで弾き始める瞬間が頭に浮かびます。あの無造作に鍵盤を叩く音が、彼の才能の原石を感じさせました。楽器との出会いが、その後の人生を変えるきっかけになるなんて、現実でもありそうでいて非現実的な魅力がありますよね。
『四月は君の嘘』で公生が再びピアノに向かうシーンも印象的でした。長いブランクを経て、最初は不確かな指運びから始まるのに、次第に音楽が彼を取り囲む様子は鳥肌ものです。爪弾き一つで過去のトラウマと向き合う姿に、思わず息を飲みました。