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この言葉を聞くと、祖母がよく『若造め』と笑いながら孫たちをからかっていたのを思い出す。一般的に『若造』は20代前半から30代半ばくらいまでの、まだ社会経験が浅い人を指すことが多い。特に年配の人が使う場合、『未熟さ』や『青さ』を含んだニュアンスで用いられる。
ただし地域や文脈によって大きく変わり、関西では40代でも『若いもん』と呼ばれることもある。『鬼滅の刃』の煉獄さんが炭治郎たちを『若造』と呼ぶシーンも、単に年齢差を強調するより『これから成長してほしい』という期待が込められていたように感じる。言葉の持つ柔軟性こそ、日本語のおもしろさだ。
興味深いことに、この言葉は使う人によって対象年齢がガラリと変わる。職人世界では50代でも親方から『若造』呼ばわりされるし、スポーツ界では25歳が『ベテラン』扱いされることも。『若造』の本質は『相対的な未熟さ』を示す点にある。
『SLAM DUNK』の赤木が桜木を『生意気な若造』と呼ぶ場面と、『ウシジマくん』でヤクザの親分が40代の組員に『ガキのくせに』と言う場面では、同じ言葉が全く異なる年齢層に使われている。結局のところ、上下関係が明確な環境では、『自分より下』とみなした相手に使える便利な表現なのだ。
ゲーム実況を見ていたら、35歳の配信者が22歳の視聴者から『おじさんなのにゲームうまいですね』と言われ『若造にそんなこと言われる時代か』と嘆いていた。このエピソードが示すように、『若造』は絶対的な年齢ではなく『話し手から見て若い』という相対的な概念だ。
『ジョジョ』シリーズでは17歳のジョジョが50代のディオに『小僧』と呼ばれ、逆に第5部では15歳のジョルノが20代の相手を『青二才』と呼ぶ。世代間の価値観の差を面白おかしく表現するための、日本語ならではの味わい深い言葉と言えるだろう。