竹を扱う感触が懐かしく、作業中に
無心になる時間が好きだ。自分はコスプレ用に作るとき、伝統技法を簡略化して作ることが多いが、見栄えと軽さは絶対に譲らない。必要な材料は竹または薄合板、クラフト用布(麻やコットン)、木工用ボンドやにかわ、染料、仕上げ用のニスや柿渋、そしてあご紐用の丈夫な紐だ。
手順はまず骨組みを設計図どおりに組み立てることから始める。リブを整えて円錐状や浅い円盤状に成形し、そこに布や和紙を丁寧に貼り付ける。布の張り具合で陰影が出るので、しわや継ぎ目の処理に気を配る。乾燥後にサンドペーパーで表面を整え、染料で色付けしてからニスや柿渋で仕上げる。
完成した陣笠は見た目のインパクトだけでなく、被ったときのフィット感が重要だ。小道具としての実用性を求めるなら、内部に薄いスポンジを入れて調整したり、軽量の樹脂コーティングを施して耐久性を増すのがいい。参考にする作品は'戦国BASARA'のデザイン的要素を部分的に取り入れることがあるが、過度な装飾は軽さを損なうので注意している。