20世紀後半から21世紀にかけては、遺伝子組み換えやバイオテクノロジーの進歩が「青い薔薇」の意味を少し書き換えた。2000年代にサントリーとフロリジーンが協力して、デルフィニジンに由来する色素を導入する形で“近似的な青”を作り出したことで、青い薔薇は単なる不可能の象徴から「科学が成し遂げた奇跡」「新しい希望」にも見られるようになった。ポップカルチャーでの扱われ方もそれに連動していて、例えばテレビシリーズの' Twin Peaks 'では「謎」「不可解さ」を示す象徴として青い薔薇が使われており、ミステリアスで手の届かないもののメタファーとしての広がりを見せている。