鴇色という淡いピンクがかった色合いが印象的なシーンといえば、'攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX'の中で草薙素子がネットの海にダイブする際のヴィジュアルが思い浮かびます。あのシーンでは背景に鴇色のグラデーションが使われていて、現実と仮想の境界線が曖昧になる独特の雰囲気を醸し出していました。
この色は儚さと未来的なクールさを併せ持つため、サイバーパンク作品でよく採用されます。'PSYCHO-PASS'の監視システムのインターフェースにも同系色が使われており、人間の感情を数値化する冷たさと、血の色を連想させる危うさを見事に表現していました。鴇色の持つ両義性が、近未来SFのテーマにぴったりはまっている例ですね。