春と共に逝くその日
母は私のクラスの担任で、私を見せしめにすることに異常なまでの執着を持っていた。
私が惨めな思いをすればするほど、生徒たちは怯え、自身の威厳が高まると固く信じているのだ。
授業中にクラスメイトに消しゴムを回しただけで、母は全生徒の目の前で、私の顔が腫れ上がるまで平手打ちをした。
休み時間にこっそり菓子を口にした時は、教壇に引きずり出され、口を針で刺されて血まみれにされた。
その後、別の生徒が生活指導主任に異性交遊で捕まった際、母はそれが私だと決めつけ、問答無用で私を廊下に引きずり出し、服を剥ぎ取った。
そしてそのまま主任のオフィスへ向かい、愛想笑いを浮かべてこう言った。
「高橋主任、申し訳ありません。私の教育が行き届いていないばかりに。ご安心ください、今回は深月紬(みづき つむぎ)にきつく罰を与えますから!」
生活指導主任は眉をひそめた。
「深月?交際していたのは彼女じゃありませんよ」
母は一瞬呆然としたが、全く気にする素振りも見せずに言った。
「ああ、いいんです。見せしめみたいなものですから。どうせ紬は普段からミスばかりしていますし、一回くらい罰が増えても変わりませんよ」
しかし、母は知らない。殴られるたびに、私が心の中で密かに減点していたことを。そしてつい先ほど、その減点が100点に達したことを。
私は躊躇うことなく、4階の廊下の窓から身を投げた。
お母さん、死をもって示す威厳は、これで十分?