生まれ変わった私、逆襲への人生
夫である九条蓮(くじょう れん)と、彼が支援していた女子大生が、インスタにウェディングフォトを投稿したあの日。
私はいつものようにヒステリーを起こすこともなく、ただその投稿に「いいね」を押した。
そして、「お似合いの二人ね。心から祝福する」とコメントを残した。
界隈の人間は皆、私のことを「愛人の横暴を許す、最も情けない妻」だと噂した。
一週間後、帰宅した彼は私にこう言い訳をした。「ただの芝居だよ。彼女の祖父が病気で、死ぬ前に孫娘の花嫁姿が見たいって言うからさ」
私は静かに頷いた。
「本気になんてしてないわ。あなたのこと、信じてるもの」
前世の私は、この日、結婚式場に乗り込んで大暴れし、彼らの式を台無しにした。
蓮はその報復として、私の両親が経営する会社を徹底的に追い込み、破産した両親はビルから飛び降りた。
そして私自身も、彼の手によって精神病院へ送られ、廃人同様になるまで折檻された。
だから、二度目の人生となる今回は、彼の愛など乞い求めない。ただ、その財産だけを狙うことにした。
彼が浮気をするたびに、私は彼名義の資産の一部を移動させる。
チャンスはあと三回。それが終われば、彼はすべてを失うことになる。