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last updateDernière mise à jour : 2021-08-29
Par:  troublantComplété
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Synopsis

Isis est fan d'Harry Miles depuis longtemps. Un simple commentaire sur Instagram a suffit à Isis pour que sa vie soit chamboulée. Va-t-elle supporter la célébrité du ténébreux bouclé ?

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Chapitre 1

One

結婚して六年目、周防慎二(すおう しんじ)は「街中を揺るがすほど盛大な結婚式を改めて挙げよう」と言い出した。

そのために、彼はわざわざイギリスまで行き、目も眩むような価値のダイヤの指輪をオーダーメイドした。

胸を躍らせながら指輪を受け取り、指先が内側に触れた瞬間、身体が強張る。

そこには、「蘇原若音(そはら わかね)」という私の名前が、歪んだ文字で刻まれていた。しかも、その上から、荒々しく深いバツ印が無残に引かれている。

デザイナーの江崎清花(えざき さやか)が「きゃっ」と小さく声を上げ、口元を押さえた。その目には、無垢な驚きだけが満ちている。

「若音、そのバツ……刻字の練習してたときに、つい入っちゃったの。慎二の指輪と同じくらい、きれいに仕上げたかったんだけど……」

彼女はおずおずと慎二を見上げる。

「慎二、言ってたよね。本当の芸術には、『偶然の美』があるって。この、たまたま残ったバツも……ちょうど、古いものが終わるって意味なんじゃないかな」

頭の中で、「理性」という名の糸が、ぷつりと切れた。

私は指輪を掴み、力任せに彼女へ投げつける。

硬いダイヤの面が彼女の頬をかすめ、赤い血筋が走った。

清花は顔を押さえて悲鳴を上げ、よろめきながら後ずさる。

慎二は即座に彼女の前に立ち、私を見る目を氷のように冷やした。

「たかが指輪一つだろ。何を発狂してる」

私は彼の左手を掴み、無理やり彼の指輪を外す。

内側には、丁寧に彫られた文字――「慎&清」。

清花は慎二の腕の陰に寄り添い、見上げながら、悔しそうに涙を滲ませる。

「慎二……『慎』の字を彫ってるとき、どうしても刃先が横にずれちゃって。まるで……勝手に、あるべき場所を見つけたみたい」

慎二は私の指輪を拾い、私の手元に置いた。表情は冴えないが、声だけは抑えている。

「若音、指輪はしまっておけ。帰ってから話そう」

黙って彼を見る。吐き気がして、言葉が出ない。

しばらくして、入口の風鈴がけたたましく鳴った。

「周防社長、奥さま、いらっしゃいましたか!」

声が先に飛び込んできて、会社のパートナー、高橋が笑顔で店に入ってくる。

「今日は指輪の受け取りだと聞いてね。お祝いに来たんですよ!」鈴木も朗らかに続いた。「この遅れてきた結婚式、業界じゃ、相当な美談ですよ」

高橋が豪快に笑い、慎二を指差した。

「昔、現場で食パンかじってた頃から言ってましたよ。『俺の稼ぎは全部、若音のもんだ。将来も全部な』ってね。この気持ち、何年経っても変わっていません。本当に立派ですよ!」

二人は、私の強張った手元を見る。

「指輪は?早く見せてくださいよ」

指が動かない。

店内が、一瞬で静まり返った。

清花が半歩前に出て、少し申し訳なさそうな笑みを浮かべ、柔らかく説明する。

「社長方、どうかお気を悪くなさらず。周防社長は今回のデザインに特別こだわっていて、イギリスにいた三か月間、ほぼ毎晩、私と修正を重ねていて……」

その瞬間、高橋と鈴木の笑顔が固まった。三人の間を視線が行き来し、ようやく異変に気づく。

慎二は眉を強く寄せ、即座に遮る。

「清花!」

そして私に向き直る。顔にはいつもの余裕が戻っているが、声には苛立ちが滲む。

「若音、清花はプロのデザイナーだ。芸術には、少し前衛的な表現もある。お前には、まだ分からないだけだ。

素人が細かく突っ込むな。俺の顔を立てて、ここで騒ぐのはやめてくれ」

この、苛立ちに満ちた顔を見て、ふと七年前の夜を思い出す。

雨漏りする仮設小屋で、彼は同じ目で私を見て、こう言った。

「若音、俺は絶対に、お前に一切の苦労をさせない」

――本当に、滑稽だ。

私はごく軽く、口角を引いた。

そして、指の力を抜く。

慎二の指輪が指先から滑り落ち、「カラン」と乾いた音を立てて床に落ち、彼の足元まで転がった。

私は拾わない。

代わりに、バッグからウェットティッシュを取り出し、指輪に触れた指を、一本一本、丁寧に拭く。

拭き終えたティッシュを、ゴミ箱に捨てる。

顔を上げ、慎二の険しい表情、清花の呆然とした視線を越え、最後に完全に固まった高橋と鈴木へ、軽く会釈する。

「失礼します」

踵を返し、振り返らずに店を出た。

背後で扉が閉まり、中から、途切れ途切れの人声が微かに聞こえてくる。

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