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3.ドキ…?

last update publish date: 2026-07-27 19:40:06

保健室に運ばれて2時間ほどすると、夕也が給食を運びに来てくれた。

「あさひ、給食持ってきたよ。」

「…あ、ありがとう。」

「まだ気持ち悪い?」

「ううん、もう大丈夫。」

「そっか。…ごめんな。」

「え?」

夕也の突然の謝罪に、私は疑問を抱いた。

「なんで謝るんだよ?」

「俺が早く見つけてれば、こんな事にならなかったのに。」

「そんな、夕也のせいじゃないよ。あんなところに隠れてた私が悪いんだ。」

「でも、ちゃんと探さなかったのは俺だ。本当に、ごめん。」

「も、もういいから。謝るなよ。ってか、夕也のご飯冷めちゃうから早く教室に戻ったら?」

「え?あ、うん。そうする。じゃな。」

「またあとで。」

夕也は教室へと戻って行った。

なんだか、寂しい気分になった。

給食を食べ終え、体調もだいぶ良くなったので、5時間目からの授業を受けることにした。

「風間?もう大丈夫なのか?」

「はい、もう大丈夫です。」

「もうあんなところに隠れるんじゃないぞ。桐山が場所を当ててくれなかったら、もっと大変なことになっていたかもしれない。」

「え…夕也が?」

「風間が帰ってこなくて先生たちで探そうとした時に、『もしかしたら体育館にいるかもしれない』って、一緒に体育館に行って探したんだ。…良かったよ。風間を見つけられて。後でちゃんと桐山にお礼を言いなさい。」

「はい…先生も、ありがとうございました。あと、ごめんなさい。」

「風間が無事ならそれでいい。もうあんなことはするな。先生もみんなも、風間の家族も心配する。」

「はい。本当に、すいませんでした。」

放課後、待っている夕也の元へ走っていった。(帰る方向が一緒だったため)

「夕也ー!」

「おう、あさひ。」

「夕也、あのさ…」

「…ん?」

「先生から聞いたんだ。見つけてくれてありがとう。」

「ん?ああ、どういたしまして?」

「でも…なんであそこにいるって分かったんだ?」

「勘。あさひだったら誰も行かなそうなところに隠れるだろうなって。」

「へぇ…わっ!」

何も無いところで躓いてしまった。

やばい…転ぶ…!

そう思い、目をきゅっと瞑った時…

「っと、危なっ。大丈夫?」

夕也が左腕で咄嗟に私を抱きとめ、私が転ぶのを防いだのだ。

「だ、大丈夫。ありがとう…」

「あさひって、たまにおっちょこちょいだよな。」

「な、そ、そんな事ねぇし!」

「あははっ!」

笑いながら歩く夕也の後ろで、私は密かに心の高鳴りを感じていた。

なんだろう、これ…

翌朝、私はいつもの集合場所で友達を待っていた。

「あーさひっ!おはよ!ごめんね、遅くなっちゃった。」

「おはよう、愛華!全然大丈夫!行こっ。」

東雲愛華。

クラスが一緒で、私の隣の家に住んでることもあって、毎朝一緒に登校している。

夕也といとこ同士の関係でもある。

愛華のお母さんがやってるダンス教室に通っていて、帰りはそのままダンススタジオに行くことがあるから、毎日は一緒に帰ることがない。

「?あさひ、何かあった?なんだかいつもと違う。」

「えっ?何も、ないけど…」

「あっ、さては…好きな人できたでしょ。」

「へっ?ないないない!」

「いや、あるね。正直に言った方がいいよ?大丈夫、私、体は柔らかいけど、口は堅いから。」

「ぷっ、あははっ、なんだそれ!」

「はいはい、早く言って?誰を好きになったの?」

「本当にいないってば。」

「何の話?」

突然後ろから出てくる桐山夕也。

「うわああああっ!」

「なんでびっくりすんだよ…」

「あ、夕也おはよっ!いまね…」

「わぁぁぁっ、あ、愛華、が、学校に遅れちゃうから、は、早く行こう!」

「え、あ、ちょっ…」

「あっ、おい待て!」

夕也から逃げながら(?)学校へと走り出した。

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