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76.戸惑い

ผู้เขียน: 神木セイユ
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-08-14 11:00:00

 術が終了した。

 セロは項垂れて目を閉じたまま。

「十分もあればちゃんと目を覚ますよ」

 なら、いいけれど。びっくりした。

 シエルはセロを通して色々視えたようで、大まかに話してくれた。

「それにしても、ひでぇババアだな」

「うん。そもそもセロは何もかも自分の意思じゃなかったわけだけどねぇ〜……」

「うん。けど……まさか……」

 けど……。

「「「女嫌い、元々なんだ……」」」

 詰んでる。

 重症 ! 

「リコは……やりにくくないの ? って言うかリコとは喋るし、僕らとも人見知りはしないよね ? 」

「ううん。雪山を出た頃は本当に酷かったよ ? 並んで歩きもしなかったし。でも音楽の事になるとホントによく喋るから」

「へぇ〜。そうなんだ」

「しかしウェイトレスの姉ちゃんとも喋れねぇって、余程だぞ」

 やっぱりキヨさんとはさっき話せなかったんだ……。

「で、でも、とりあえずリラリコと会話は成り立つんだし、ちょっとは成長してるんだよ ! 」

 成長……確かに少しは。旅の初日なんか目も当てらんなかったもんね。

「う、うぅ〜ん……」

「セロ、終わったよ〜」

 シエルがセロの肩をぺちぺち叩くとようやくセロは上半身を起こした。

「……っ。いつの間に…… ? 魔法陣に入って……座ったところまで覚えてるんだが」

「そのままひっくり返ったけど、頭打ってない ? 」

「ああ、大丈夫だ……不思議な……。夢を見たような感覚だ」

 まだぼんやりしているセロに、思わず掛けたくなる言葉を飲み込む。記憶……戻ったんだよね ? 

 どんな感じなんだろう……。きっと今は混乱してるはず。思い出したくない過去だったりしないのかな  ? 

「なぁなぁ、今どんな感じ ? 」

 カイ……こういうタイプなのね。悪意は無いんだろうけど。

「ああ……そうだな……。

 いや、案
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