My bad boy สุดร้ายที่รัก (เซต..BAD)

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last updateLast Updated : 2026-03-06
Language: Thai
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เธอไม่ใช่เพื่อน เธอไม่ใช่แฟน แต่เธอเป็นพี่สาว และเขาก็อยากเล่นพี่สาวเสียแล้วสิ!!

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Chapter 1

บทที่ 1

四回目の結婚記念日。

その夜、夫は初恋の女を連れて帰ってきた。

テーブルの上の料理は、すっかり冷めていた。

優が好きだったレストランの味を再現した料理。

小さな白い花束。

栓を開けないままのワイン。

四時間前に送ったメッセージには、「既読」の二文字だけが残っている。

返信は来ない。

それ自体は、もう珍しいことではなかった。

慣れてしまったことが、一番嫌だった。

私は諦めきれずに、もう一度時計を見る。

午後十時を過ぎていた。

本当なら、七時には帰ってくるはずだった。

料理を温め直す気にもなれず、スマホを手に取る。

何気なく開いたSNSで、指が止まった。

『今年もありがとう♡』

投稿者は、白川咲子。

——優の初恋の人だ。

そして、今も関係の続いている恋人。

写真に顔は写っていない。

けれど、画面の端に映り込んだ腕時計を見た瞬間、呼吸が止まった。

見間違えるはずがない。

結婚祝いに、私が優へ贈った時計だった。

胸の奥が、すうっと冷えていく。

ああ。

今日も、そっちなんだ。

結婚記念日よりも。

妻よりも。

咲子と過ごす時間を選んだんだ。

……知っていた。

この結婚が、父親同士の事情から始まった、期限付きの契約だということも。

結婚する前、優は私にはっきり言った。

「誤解しないでほしい」

「咲子との関係は終わらない」

「結婚は五年だけ。お互い、割り切ろう」

それでも、私は優が好きだった。

頭が良くて。

自信に満ちていて。

誰に対しても堂々としている。

冷たく見えるのに、ときどき不意に優しい。

そんな優を、いつか私だけが知ることができるのではないかと思っていた。

時間を重ねれば。

ほんの少しでも、私を妻として見てくれる日が来るかもしれない。

そんな期待を、四年間も捨てられなかった。

午後十時半。

玄関のロックが外れる音がした。

ようやく帰ってきた。

そう思って立ち上がった瞬間、身体が凍りつく。

「ただいま」

優の隣には、当たり前のように咲子が立っていた。

「こんばんは、綾香さん」

咲子は、まるで自分の家へ帰ってきたような顔で笑っている。

綺麗で、可憐を絵に描いたような人。

昔から何も変わらない。

優がずっと好きな女。

「……なんで」

喉が詰まり、うまく声が出なかった。

優はネクタイを緩めながら、当然のように言う。

「咲子が終電逃したら困るし、今日も泊まらせる」

一瞬、意味が理解できなかった。

今日は結婚記念日だ。

たとえ形だけだったとしても、私たち夫婦の記念日であるはずなのに。

愛人を堂々と家へ連れて帰り、そのうえ泊まらせるというの?

「……今日」

声が震えた。

「今日、結婚記念日なんだけど」

優は少しだけ眉を上げた。

本当に、不思議そうに。

「だから?」

空気が凍りついた。

咲子が小さく笑う。

「あ、ごめんね。気を遣わせちゃった?」

悪びれる様子もなく、優へ顔を向けた。

「優、あの台湾で買った紅茶ある?」

——あの紅茶。

私は知らない。

この家に、咲子がいつも飲んでいる紅茶が置かれていることを。

優は迷うことなく棚を開けた。

「これ?」

「そう、それ」

二人のやり取りは、驚くほど自然だった。

四年間ここで暮らした私の方が、余計な人間に思えるほどに。

気づけば、笑っていた。

もう、笑うしかなかった。

「……すごいね」

自分のものではないような声が出る。

「結婚記念日に、愛人を連れて帰ってくるんだ」

一瞬、空気が止まった。

けれど、優は怒りもしなければ、悪びれもしなかった。

少し困った顔をしただけだった。

まるで、本気で私の言葉が理解できないように。

「最初に言ったよね?」

その声は、残酷なほど平静だった。

「これは期間限定の結婚なんだからさ」

「俺、咲子と別れるなんて言ってないし、責められる筋合いもない」

「綾香に変な期待させた覚えもない」

「プロジェクトも、あと半年もかからず終わる見込みだし」

その瞬間。

何かが、ぷつんと切れた。

ああ、そうか。

この人は、最初から一度も私を妻だと思っていなかったんだ。

私は妻ではない。

優が体裁を保つために置いている、肩書きだけの道具だった。

「ごめん、私……」

静かにバッグを掴む。

「少し、外に行ってくる」

優は一度だけこちらを見た。

けれど、止めようとはしなかった。

「遅くなりすぎるようなら連絡して」

それだけ。

まるで、私がどこへ行っても構わないみたいに。

玄関の扉を閉めた瞬間、涙が落ちた。

悔しかった。

こんな扱いを、四年間も当たり前のように受け入れてきた自分が。

けれど、何よりも辛かったのは。

——まだほんの少しだけ、優に期待していたことだった。

スマホが震える。

親友のみかからのメッセージだった。

『生きてる? 今日どうだった?』

数秒迷ってから、私は返信した。

『最悪。今から会えない?』

数分後、すぐに返事が届く。

『青山駅前のカフェいる。おいで』

顔を上げる。

街灯が、涙で滲んで見えた。

この時の私は、今夜が自分の結婚生活のどん底だと思っていた。

けれど、まだ知らなかった。

この家を出た一歩が。

優が私を失い始める、最初の一歩になることを。

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