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第7回

Auteur: 46(shiro)
last update Date de publication: 2025-11-15 07:00:05

 そんなはずない、としびれて真っ白になった頭のどこかが必死に言葉をつなげようとする。

(そんなはず、ない……だって、今日はもう……聞いたじゃない……、彼が、車に……乗って、やって来た、ときに……)

 少しずつ、少しずつ。情景が浮かんできて、言葉が浮かび、のろのろとではあったが頭が回り始める。

 それと同時に「美都子!」と名を呼ぶ政秀の鋭い声も聞こえだした。

「動け! 美都子! さっさと立て! まだ目が覚めないのか!」

 政秀のほおをはたくような声で、はっと正気づいた美都子は、いつの間にか俯いてしまっていたことに気付いて面を上げる。

 とたん、強い赤光が目を射た。

 水平線に沈んだはずの太陽が、まだ水平線の上にある。

 藍色の空は遠ざかり、明と暗の濃い色が複雑に溶け合った、夕方の空が頭上
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