Save Me

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last updateLast Updated : 2025-04-02
By:  Alexia_DreamOngoing
Language: English
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Mia Anderson’s life has been defined by her battle with addiction, holding her back from achieving her dreams of becoming a successful businesswoman. After a failed attempt to land an accounting job, her past catches up with her, and she spirals back into old habits. But as she faces the consequences of her actions, Mia is forced to confront her darkest fears and find the strength to rebuild her life before it's too late.

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Chapter 1

My Sister's Visit

「千尋、よく考えなさい。このチャンスは滅多にないわ。ヴェルナ芸術学院があなたの作品を見て、名指しで入学して欲しんだよ。一度諦めたことがあったけど、もう二度と逃してほしくないのよ。しっかり考えてから返事をちょうだいね」

薄暗いリビングのソファに座り、離婚届を指でそっとなぞりながら、相原千尋(あいはら ちひろ)の決意は固まった。

「先生、もう決めました。おっしゃる通りです。このチャンスを無駄にはできません。ただ、少しだけ片付けなければならないことがあるので、一か月後にヴェルナへ行かせてください」

「そうね、あなたがそう決めたのなら安心だわ」

スマホの画面がゆっくりと消え、真っ暗になった部屋の中で千尋はぼんやりと虚空を見つめていた。その静寂を破ったのは、玄関の扉を開ける音だった。

「千尋?なんで電気もつけずにいるんだ。暗い中でスマホを見ると目に悪いぞ。それにこんな時間まで起きてなくていい、先に寝てろって言ったろ?」

帰宅した江藤怜(えとう れい)は千尋の額に軽くキスを落とし、そのまま抱き寄せて二階の寝室へ向かう。

「まったく、あいつらは俺が早く家に帰りたいって言ってるのに、毎晩毎晩飲み会だのカラオケだのって引っ張りまわしてさ」

「ただ歌ってるだけなら……別にいいけど」

千尋は怜の横顔を見つめながら視線を下げていき、彼の顎の下に残されていた薄いキスマークをじっと見ていた。

彼女の唇が皮肉げに歪み、自嘲気味な笑いが漏れた。

怜が本当に友人たちと飲み歩いているのか、それとも、実際には星野晴美(ほしの はるみ)のそばにいるのだろうか?

星野晴美――怜の忘れられない初恋の人。かつて怜と晴美が婚約するという噂は、この界隈では誰もが知っていることだった。しかし晴美が海外へ留学したため、その話は立ち消えとなった。

落ち込んだ怜は癒しを求め、彼に片思いをしていた千尋との電撃結婚を決めた。以来、六年の月日が流れた。

あの日の結婚式を千尋は鮮明に覚えている。タキシード姿の怜がひざまずき、自分がデザインした指輪を差し出した。

「千尋、愛してる。俺は一生、君だけを愛する。俺の心にまだ晴美がいると思っているかもしれないけど、大丈夫だ。この先の人生で必ず証明する。俺の心には相原千尋しかいないってな。結婚してくれないか?」

その言葉は決して嘘ではなかった。

結婚してからの六年間、怜は本当に千尋だけを愛していた。彼女が不安にならないよう、女性がいる飲み会には一切参加しなかった。記念日やイベントごとには必ず彼女が喜ぶサプライズを用意し、毎朝二人の写真を撮り、老後に振り返る楽しみにしていた。

――三か月前に晴美が帰国するまでは。

晴美の帰国を千尋も承知していた。怜が彼女を手伝いに行くのも千尋自身が認めたことだった。

だが次第に怜の様子がおかしくなり、帰宅が遅れる日が増えていった。

二か月前、結婚六周年の記念日。

「千尋、会社で大きなプロジェクトがあるから、終わったら改めて祝おう」

しかしその日、晴美のSNSにアップされた写真を見て千尋は初めて眠れない夜を過ごした。そこに写る指の小さなほくろは、間違いなく怜のものだった。

一か月前のバレンタインデー。

「特大の花火をあげるよ。帝都中に俺が千尋を愛してると知らせるんだ」

だが花火を見ている途中、怜は電話一本でまた去った。

その夜、晴美から怜とベッドで過ごした写真が千尋に送られてきた。

『私が帰ったのよ。いつまで江藤怜の妻でいるつもり?』

怜が言う「仕事」や「トラブル」は、いつも晴美に会いに行くための口実だった。

晴美がいない間は、自分を騙せた。だが晴美が戻ってきた今、もう自分を騙すことはできない。

千尋は美しい夢から目を覚ましたのだ。

手放すことを恐れない。もう怜はいらない――

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