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第22話|レオネル

Auteur: 酔夫人
last update Date de publication: 2026-10-14 06:00:52

「力技で押すタイプは魔鳥と相性が悪い。俺が交代する。レオ、両腕を真っすぐ前に伸ばせ」

「は?」

「早くしろ。そして踏ん張れ」

そう言うと、父上は頭上の氷を溶かした。

「キャッ」

あると思った足場が消えたことに『彼女』が悲鳴を上げる。

そして。

「うわっ」

俺が突きだした腕に『彼女』が落ちてきた。

「よし」

「雑っ!」

「え……? なに……? え?」

「アイシャ嬢、ご苦労だった。あとは俺がやろう」

父上はそう言うと、飛んで別の氷塊の上に乗った。

そして。

「鳥は焼き鳥に限る」

そう言いながら、火魔法をぶっ放した。

真っ黒になった魔鳥の死骸が落ちてきて、サンドラのすぐそばに落ちた。

あれは絶対にわざとだったな。

しかし、嫌がらせでも、魔法の精度や威力はすごいと思った。

そして、そう思ったのは俺だけでなく。

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  • 『彼女』の娘   第56話|レオネル

    王の名で派遣された学者たちが到着した。騎士たちが見守る中で、計測や分析が行われる。その結果が――。「こんなことは初めてなのです」「そうだな」「初めてのことなので、ほとんどが推察です」「そうか」「それでも、本当の本当に、よろしいですか?」学者が持参したヴィクトル直筆の手紙には、【石橋を叩いて一歩一歩渡るほど慎重なタイプだから、信用していいよ】と書かれていたが、慎重すぎてイライラする。そもそも、これまでに「池だ」「湖だ」の論争で時間を無駄にしているんだよ!毎日魔力測定器を壊しながらアイシャの生存確認していた気持ちが分かるか?仮定でも推測でもいいから、分かることを言え!……と、言いたい。「レオ」マックスが俺の肩に手を置く。ヒョードルが俺の服の裾を引っ張る。「こういうタイプは、ビビらせたら面倒だ」「宥めるのに時間がかかる」ヒョードルとマックスが後ろから忠告してくる。イライラが加速する。「とにかく喋らせろ」……父上も短気だな。「絶対に、絶対に、間違えても絶対に怒らないでくださいね」……学者は空気を読めないのが才能なのか?半泣き状態で何度も念を押す男が、震えながら何度も直している眼鏡をたたき割りたくなる。隣にいる父上のため息も深い。「結果は?」言いたいことの99%を飲み込んで尋ねた。それなのに。「……処罰は?」こいつ……。何で見当ちがいなことを答える。結果を教えろと言った。本当に、こいつ、国が推薦した学者か?馬鹿者じゃないのか?「与えない。だから早く話せ」「本当の本当ですね」父上の額に青筋がたっている。恐らく俺もだ。それでも、分かる。ビビらせた

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