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15.ドキドキの理由①

작가: Aica
last update 게시일: 2025-08-14 22:56:26

「料理。冷めないうちに食べろよ。これウマいからまずこれから食ってみて」

「はい。いただきます」

そしてまたいつの間にかテーブルに並んでいた料理を食べ始める。

「うん。美味しい!」

「だろ。それ、オレのおススメ」

そう言って優しく微笑む社長。

この人、ホントに食べること好きなんだな。

もしかしたら料理の前が一番優しい表情したりするのかも。

「というか。社長はこんな風に偶然に会った社員にいつもこんなご馳走したりするんですか?」

「はっ!? まさか。んな訳ないだろ」

「えっ、違うんですか!?」

「当たり前だろ。んなのしたら収拾つかないだろ。そもそも偶然会うこともないし、正直あんだけ人数いてそんな細かく社員も憶えてらんねぇし」

「じゃあ、秘書さんとかとはこんな風に行ったりしてるんですか?」

「いや。うちの秘書はそういうのはちゃんと仕事とプライベートは分けてるから。それこそ柾弥が秘書っていう肩書置いてるのもそれの指導でもあるし」

「どういうことですか?」

「基本柾弥は副社長でもあるし、あいつに動いてもらうこともあるから、オレの秘書の仕事ばっかり出来る訳じゃないからな。だから、あいつが細かい管理
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    「で。君は今、どんな感じ?」「え?」「今騒がれてる慧の報道について」すると、ストレートに本村さんがあたしに尋ねる。「やっぱり本村さん、ご存知なんですね……」「まぁ。オレは秘書的立場でもあるから、慧や会社の情報や評判については、常にチェックはしてるよ」「ですよね……」「あの……。慧さん……、あっ、社長は、そのことは知ってるんですか?」「ここでは社長じゃなくていいよ。いつもの呼び方で大丈夫」「あっ、はい」「あいつは、まだ知らないんじゃないかな。オレもちょうどこっち帰ってきた時にこの記事が上がったから」「あっ、そうなんですね……」「元々忙しくて、仕事以外の余計な情報は入れないやつだから、まだ知らない可能性のが高い。今シンガポールでの仕事も忙しくいろいろ考えることも多いし、オレもあえて無駄で余計な情報はあいつに知らせてはいない」「そっか……。なら少し安心しました」よかった……。慧さんが知ったらどんな影響があるかちょっと怖かったから。ホントはこのまま知らない方が安心だけど、だけど、どうしても知ってしまうことになるなら、せめて今の仕事が落ち着いてからであってほしい。慧さんの精神的にも仕事的にも、出来るだけ影響せず負担がかからない時であってほしい。「もしあんな記事で、慧さんが気にして仕事に影響出ちゃったらどうしようかと思ってたんで……。そしたら慧さんはそれを気にせず今大丈夫だってことですよね?」「あぁ。それは大丈夫。仕事は順調に進んで、かなり手応えあるって嬉しそうな連絡あったから」「そうなんですねー! あぁ、よかった~! なら、このまま慧さんがこの記事知らなければいいのにな……」慧さんがまだ知らないことと仕事が順調なことを聞いて安堵する。だけど、ホントにそのまま知らずにいる方法はないかと考えてしまう。「君は、こんな時でも慧の心配をするんだね」「えっ?」すると、そんなあたしを見て本村さんがそう声をかけてくる。「そりゃ慧さんが安心して今の仕事に集中出来るのが一番ですから」「じゃあ、その記事については、君はまだ慧に連絡はしてないの?」「もちろんですよ! そんなの聞こうとも思ってないです!」「それは、なんで? 気にならないの? 不安じゃない? 慧から何も聞けなくて」すると、あたしの何か違う言葉を引き出したいのか試したいのか、本村

  • おいしい契約恋愛   294.彼のために出来ること⑤

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  • おいしい契約恋愛   291.彼のために出来ること②

    そんな不甲斐ない自分に落ち込みながら、あたしはトボトボと肩を落として帰宅しようと会社の廊下を歩いていると。たまたま会議室から出てきたある人と鉢合わせする。「あら。お疲れ様」「あっ、お疲れ様です」その人は、今まさに話題になっている藤代さんだった。なんかこの人とは、気まずいとこばっかりで会っちゃうな……。でも特に話すこともなく、「失礼します」と伝えて、その場を去ろうとすると。「ねぇ、ちょっと待って」なぜか藤代さんに背後から呼び止められる。「はい?」「今日この後、予定ある?」と、なぜかこの後の予定を聞かれる。「えっ、いえ、特には……」「そう。なら、この後、付き合ってくれない?」「え!?」藤代さんのその言葉の意図がわからず思わず聞き返す。「ご飯ご馳走するわ。一度あなたとゆっくり話がしたかったの」「えっ? はぁ……」ますます意味がわからない。だけど、まっすぐにあたしを見つめてくる藤代さんになぜか断ることが出来ず、あたしは「はい」と頷いていた。それから藤代さんに連れてきてもらった場所は、ちょっとした和食の料亭。VIPが行きそうな奥の個室へと案内され、テーブルを挟んで向かい合わせに座る。うわ~なんかめちゃ高そうな店だけど。こんなとこ、ご馳走してもらっていいのかな。てか、なんで ご馳走してくれるのか全然わかんないけど。「好き嫌いはある?」「いえ。なんでも食べられます」「そう。じゃあ、ここのおすすめのコースでもいいかしら?」「はい」そして料理も藤代さんにお任せして、あたしはただどうしていいかわからずいると。「フフ。なんだか落ちつかないみたいな表情してるわね」「あっ、いえ。はい」わかりやすくそれが出ていたのか、そのままのことを藤代さんに指摘される。だけど、やっぱりここにいる理由がわからず。「あの、今日はどうして誘っていただいたんでしょうか……?」と、藤代さんに尋ねてしまう。

  • おいしい契約恋愛   290.彼のために出来ること①

    それから数日後。慧さんがシンガポールへ移動した頃。また慧さんの新たな報道が持ち上がった。しかもまた熱愛記事。もちろん、今度もあたしが相手ではない。今度の相手は、藤代さんだった――。どこでどう二人の関係が漏れたのかはわからないけど、二人が昔恋人関係であることが、今度は取りざたされていて。尚且つ、その前に報道された美山さんとの三角関係かと、更に白熱した記事になっている。その記事も話題にしたいからなのか、少し悪意を感じる記事で、美山さんの時は、慧さんとあたしの気持ちがちゃんとしていたら大丈夫だと思っていたのに、今回は少し自分の気持ちが乱されているのもわかる。多分その記事の内容について、それに便乗した女性がいる。それはあたしと付き合う前に、慧さんがお酒を飲んだ時に、酔っぱらってそれなりに仲になっていた女性の人たち。それが数人。記事の内容からして、きっと慧さんに本気になってもらえなかったこと、相手にしてもらえなかったこと、その口約束を守ってくれなくて付き合いもできなかったこと、そんな昔慧さんのしてきてしまったことが、ここに来て全部明るみに出てしまったのだ。きっと美山さんが報道されて、今まで関係してきた数々の女性が悔しくなってきたのだろう。ここに来て、そんな報道に乗っかって、そんな暴露するなんてありえない。そんなのずるい。きっと少なからず慧さんはその女性たちを傷つけることはしていない。でも、あたしが出会う前の慧さんは女性に対してどんな慧さんだったのかは、正直わからない。だからそうあたしが思ってても、ホントはその女性たちはそれぞれ何かしら傷ついてることがあるのかもしれない。好意を持った相手に、それなりに気持ちを返してもらえて、だけど最終的には酔っぱらった故の言動だったと説明したところで、やっぱり納得出来る人は少ないのかもしれない。あたしが慧さんとこんな風に始まったのも、そのやり取りは続いていたし、実際あたしがあの彼女役をやっていない時は、どんな風に慧さんがそれを終わらせたのかもわからない。だから、ただその想いを受け止めてもらえなかっただけでも、その女性たちは傷ついてしまっているかもしれない。だけど……、それで慧さんを陥れるようなことをするのは違うと思う。こんな状況になって、初めて昔の慧さんを知らないことが悲しくなる。悔しくなる。も

  • おいしい契約恋愛   194.知りたかった社長と知らない社長⑮

    「あの……。じゃあ、さっそく伝えてもいいですか?」「ん?」「あっ、というか、お願い……したいなぁ~みたいな」「何? お願いって」「えっと。ギュッてしてもらっていいですか?」「えっ? 何? いきなり?」「なんかもっと幸せ感じたくて、社長に抱きつきたいなって」「フッ。ストレートだな(笑)」「これが今の瞬間感じたあたしの気持ちです!」「なら、どうぞ」社長は、そう言いながらも笑って目の前で大きく手を広げてくれる。あぁ~ヤバい。好きっっ。好きという想いと共に嬉しさでにやけながら、あたしは思いっきり社長にそのまま抱きつく。腰の辺りから背中に回した手をギュッと強くして、社長を更に

    last update최신 업데이트 : 2026-04-02
  • おいしい契約恋愛   197.幸せな夏の想い出③

    そんな時間を楽しんだあとは、いよいよルイルイたちのステージ!久々のこの高揚感!大好きな推しのステージを観ながら一緒に楽しめるのが、推し活で一番大好きで最高の時間!!推しをステージでカッコよく歌って踊る姿を観たいというのももちろんあるけど、それと同じくらい生で目の前でその時間を一緒に楽しめることが、あたしは何より好き。たくさんの推し活をする時間の中で、こういうライブやイベントだったり、舞台だったり、いろんなものがあるけど、どれも同じように見えて同じじゃなくて。一つ一つのステージで見れる表情やパフォーマンス、その瞬間すべてが違う。その瞬間ごと、感じられる楽しみや幸せも違っていて、生だ

    last update최신 업데이트 : 2026-04-02
  • おいしい契約恋愛   181.知りたかった社長と知らない社長②

    それからこのプロジェクトの説明が始まって、そのあとプロジェクトのメンバー、一人ずつの自己紹介の時間が始まる。資料で確認すると、どうやらプロジェクト初参加メンバーは、あたしとヨッシーを含め5人ほどで。さすがにやっぱりあとは従来の経験ある人たちがほとんど。なので、初参加組より先に元々参加経験ある人たちから紹介と挨拶が始まって、最後に自分たちの番が回ってくる。こんな中で緊張ハンパないけど、とりあえず気持ちを落ち着かせて、口を開く。「企画部の逢沢依那です。社内のプロジェクトは初参加です。この会社には社長のように素敵なプロデュースをいつか自分の力で手掛けて実現したいという強い想いを持って入

    last update최신 업데이트 : 2026-04-01
  • おいしい契約恋愛   182.知りたかった社長と知らない社長③

    そして次はヨッシーの挨拶の番。「企画部の吉岡 颯です。自分もプロジェクトは初参加です。個人的な話になりますが、オレはホントにめちゃめちゃずっと社長に憧れてて。社長の手掛けたすべてがホントすごくて尊敬してます! 経験はまだそこまで多くはありませんが、日々勉強してきたので、自分もヤル気と情熱は自信あります! いつか尊敬する社長の下で自分も役立てるようになれるのを目標にしてきたので、今回こんなチャンス頂けてホントに感動してます。精一杯このプロジェクトの、社長の即戦力になれるよう頑張ります!よろしくお願いします!」うんうん、わかるよヨッシー。推しの社長への熱い想いが痛いほど伝わって

    last update최신 업데이트 : 2026-04-01
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