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4-9【埋没していた謎】

Auteur: 蕪菁
last update Dernière mise à jour: 2026-03-02 21:29:51

 ベルシビュラは去り、静寂を取り戻した荒地。

 その中心に立つアデーレの心境は、あまり穏やかなものではなかった。

 結局ベルシビュラの目的を知ることもできず、魔物の襲撃によって大きな被害が出てしまったのだから。

 今回は文字通りの辛勝だ。

 実力不足という現実を突きつけられ、いよいよアデーレは孤独な戦いに対する限界を知らされる。

 現実は小さなトゲとなって心に突き刺さり、絶え間ない不快感が胸中に渦巻く。

 これは到底、勝者が抱く感情ではない。

 そんな感情を落ち着かせるように、アデーレは自身の胸元に手を置き、地面のひび割れを見つめる。

「ヴェスティリアっ」

 落ち込む彼女の傍に、どこか落ち着かない様子のエスティラが近づいてくる。

 くじいた方の足を引きずりながら、顔をしかめるのは痛みに耐えているためか。

 だがアデーレが彼女の方を向いたその瞬間、自分も緊急時のために忘れていた重要なことを思い出してしまった。

「ねぇ、アデーレを……私のメイドをどこかで見なかった? さっきから姿が見えなくて」

 その言葉にはっとした表情を見せるアデーレ。

 後から追いかけてきたロベルトの顔を見やるが、彼
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