LOGINハイエルフのマリは幻樹の森に住んでいる そんなマリと使い魔のマチ、エルフのジェイドと3人ののんびりまったりライフ。あれ…?この世界って魔王とか出るの…?
View More午後はみんなと雑談していた。あっという間に日が暮れて夜になった。「今日はキングクラブ入り塩鍋だよ~。締めはうどんね」「それではいただきます」「塩鍋美味いな、クラブの出汁が出ている」「温まりますねぇ」「野菜、美味しいです」野菜たっぷり、肉団子も入った塩鍋「野菜…俺様は好かないと言ったはずだが…」「もう!いい歳こいて好き嫌いしちゃダメだよ!」「マリが作ってくれたものだ、きちんと食べろ」「ぐぬぬ…」野菜もスープの旨味を吸って柔らかく煮えている「…うん、意外といけるな。食ってみると美味い」野菜は好き嫌いせずに食べよう。意外と美味いかもしれない。具材が減ってきたところで、うどんを投入する「うどんも美味いな。もちもちしている」「食べ応えがありますね!」結果、みんな全部食べてくれた。満足してくれたようだ「うん、美味しかったね。お腹いっぱいだ」食べ終わって片付けをして、お風呂に入る。お風呂から上がった後は、みんなでトランプをして遊んだ。そうしているうちに寝る時間だ「みんな、おやすみ」ベッドに入ると夢の話をした「最近変な夢は見なくなったか?」「うん、キューイのおかげだね」「それは良かったです」それから今日の話になった「あの…不意打ちで頭撫でるのやめて…結構恥ずかしいから」「ん?誰も見ていなかったぞ」「それでも!料理中だったし!」「私は食べ終わったあとでしたよ?」布団に顔を埋めて恥ずかしそうにするマリ「それでも…恥ずかしいもん。こういうのは部屋でしてよ…」「なるほど、部屋だったら何をしてもいいんだな?」「な、何をしてもいいって…」「何をしてもいいんですよね?マリ様」「からかわないで…」余計に恥ずかしくなって布団から出てこなくなった「ご主人、冗談だよ。息が苦しくなるから出ておいで」「マリ様が可愛いからつい、からかいたくなるんですよ」「私、年齢的に可愛いとか合わないと思う…」「いや、可愛いぞ」「えぇ、可愛いですよ」「むうう…」ふくれっ面したマリも2人にとっては可愛いのだ。ついからかってしまうのも分かる。マリは5000年という長い時を生きているが不老不死だからか、まったく成長していないのだ。幼児体型…と言うのだろうか「ふふ、おやすみご主人」「おやすみなさい、マリ様」2人から頬にキスされて、きっといい夢
歓迎会から一夜明けて、みんな起きていた「ねぇ、3人の好き嫌いってある?食べ物に限らず」「俺様は肉が好きだ!野菜はいらん。静かなやつは好きだ。うるさいやつは好かん」「僕はね食べ物の好き嫌いはないよ!でも虫が苦手なの」「オレは好き嫌いなど特にないな」「なるほどね」マリはノートにメモをとる「だが、強いていえばマリが好きだ」「僕も好きー!」「オレも同感」「なんで?」「料理が上手くて、優しい上に可愛いからだな」「何だと…?」マチがふつふつと湧き上がる怒りをあらわにした「ご主人の事が本当に好きなのは俺だ。異論など認めん!」「もしかして…それって恋ってことじゃない!?」パイモンが浮かれている「ストラス、お前マリに恋してるのか」「恋愛とは…素晴らしいものだ」「…ご主人の事を愛しているんだ」「え、そうなの?」マリはびっくりしている。マチの気持ちに気づいていなかったのか…「そうだご主人。愛しているよ」「そ、それは…あぁ…そうなの…?」瞬く間に顔が真っ赤になった。体温が上がっていくのがわかる。まさか愛してる、だなんて「やだ~!恋する乙女じゃない!」「わ、わたしも好きだよ…あ、暑い」「俺様達も」「応援するぞ」「両思いじゃない!ほらほら、付き合わないの!?付き合っちゃいなよ~!」お互いに体がかぁーっと暑くなる「ご主人…俺と付き合ってはくれないか」「うん…いいよ」「きゃぁぁぁー!恋するふたり最っ高!!」「こらパイモン、あまり騒ぐな」何千年もかけて、やっと、ようやく恋愛が始まった。ただジェイドが打ちひしがれていた。ダリアはそんなジェイドを慰めている。「マリ様のこと好きだったのに…まさかこうなるなんて……ううう、悪魔許さない…」「ジェイド様…」静かにすすり泣いていた。失恋した傷が重く伸し掛る「あ、あの!ジェイド様もマリ様のこと好きだったのですよ!?」「そうだ」マリはジェイドの傍に来てしゃがむ「気づかなくてごめんね、私も好きだよ」「わかっています、それは恋愛としての好きじゃないって。でも踏ん切りが付けて良かったです。マリ様のこと、好きでした……今度は2人のことを応援させてください」「うん?好きだよ、恋愛対象として」「ええええええ!?」どよめく家の中。一体どういうことなのか…「えっと、マチさんのこと好きでジ
ハーブティーを飲みながら午後を過ごしていると、ミルティがこんな事を口にした「実は私以外にもこの家に住み着いている妖精がいるんです。みんな恥ずかしがり屋だから出てこないけど…」「あらそうなの。出てくればいいのに」「キュッ」「ほら、けだまスライム達も出てきてるよ?」姿も声も出さない。余程の恥ずかしがり屋なのだろう「まぁ、いずれ姿を見せてくれたらいいな」午後の過ごし方は皆それぞれ。マチは鉱物の本、ジェイドは薬草の本、ダリアは料理の本を読んでいる。マリは大半の本は読んで記憶しているので最近はあまり読書しなくなった。思いついたことをノートに書いたり、日記を書いたりしている。ちなみに日記に何が書かれているかと言うと、今日の料理や起きたこと、天気や感じた気持ちなどを書いている「ご主人様、今日の夜ご飯は私がつくりますね」「うん、任せるよ」今日の料理はなんだろう…考えるだけでワクワクする。自分で作るのもいいけど、作ってもらうのも楽しみがあっていい。徐々に日が傾き始めると一気に辺りが暗くなる。暖炉に薪をくべて、魔光石に魔力を流すと部屋が明るくなった。「ご飯作ってきますね」ダリアが作るからきっと和食に違いない。楽しみに待って居ると、意外にも早く出来たようだ「キムチ鍋、ならぬキムチうどんです!」「キムチうどんか、温まるね」「いただきます」取り皿に具材をとって、熱々のまま食べる。ちょうどいい辛さでうどんが進む「うん、辛くて美味いな 」「体が熱くなりますね!」「これぞキムチうどん」「キムチ久しぶりに食べたけど美味しいね」カプサイシンが体を熱くし、自然と発汗する「はぁ、熱いね」「汗が出るな」「このままお風呂に入ったら丁度いいのでは?」それもそうだ。汁も一気に飲み干して完食した「美味しかった!最高の気分だよ」「ピリッとした辛さが口に残るな」素晴らしい夜ご飯だった。ご飯を食べて1時間たったらお風呂に入る。頭と体の汗を流してゆっくり湯船に浸かる「はぁ、今日もいい一日だったなぁ…」 色々振り返ってみる。新しい妖精との出会いに、ツボマッサージ、そしてキムチ鍋…。お風呂から上がったらデザートにみかんを食べる「うん、完熟してて美味しい!」「甘いな」「柔らかくて丁度いいですね」「美味しいです」今日1日いろいろあったけど楽しかった、と寝る
翌日、畑に植えていた野菜の様子を見に来た。だいぶ成長し、そろそろ収穫時期を迎える頃だ「あともう少しかな」「収穫が楽しみだな」これらを収穫したら、マリは野菜スープを作る予定だ。もう少しの辛抱だ「ご主人、言いたいことがあるんだ」と、マチが急に話し始めた「俺は悪魔ではあるが、今はご主人の使い魔だ。だから魔王と戦う時は俺も共に戦う」「それでいいの?」「あぁ、これは俺が決めた事だ。それに…俺はご主人の事を好いている。心から」突然自身の胸の内を明かしたマチ。「そっか、ありがとう。私も好きだよ」マリも好きだ、と言い返した。マリの「好き」はどういう意味の「好き」かは分からないが、同じだといいな、と思うマチなのだった。そう思った途端に体がぐわっと暑くなった。「わぁ、マチ。顔真っ赤だよ」「そ、そうか」マチはそっぽを向いてマリの方を見れなくなってしまった。そのまま家に帰ってくるとマチは部屋に籠ってしまった「マチ、どうしたんだろう」「何かあったのですか?」「いや、マチが私の事好きだって言ってから変になった」「え?は?告白ですか…?それって告白ですよね」「そうなのかな?わからないけど」ジェイドは苦しそうな顔をした「私を差し置いて…」ジェイドは真剣な顔をしてマリの手を取った「私、マリ様の事好きなんです。大好きです…だから…」「そっか、ありがとう。私も好きだよ」「マチさん何かより、私の方が好きです…」「そうなの!嬉しい。私も大好きだからね」喜びの表情を見せるマリと恥ずかしさで蒸発してしまいそうなジェイド。部屋の隅で縮こまってしまった。「今日、なんか2人とも変だな…」よくよく思い返してみるとマリとダリアは別のティーを飲んでいたが、マチとジェイドは同じティーを飲んでいた。そういえば、告白薬を作ったポッドで2人はティーを入れていたんだ!と、今になって真実に辿り着いたマリ。「なるほど…そういう事か」すぐに解毒剤を2人に飲ませたが、飲ませた後も様子は変わらなかった「恥ずかしいな…」「はぁ、なんて事を…」(ご主人様、こう言うの結構鈍いんですね…2人は本気で言ってたと思うんですが…)ダリアだけは真実を知っていた。2人は本当のことを、心から思ったことを言っただけだ。それに気づかないマリは鈍感なのだ。そもそも告白薬は思った事を言ってしまう薬だ