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70話

last update Fecha de publicación: 2026-11-03 10:40:15

皆の視線が、一斉に障子戸へと向けられた。

その視線を受けた彩花は、品よく微笑むと、

「遅れてしまい申し訳ありません」

そう言って、彩花は静かに障子戸を閉めた。

彩花の姿を目にして、真子と小森は瞬時に視線を交わし合った。

数時間前ーー

ドレスのレンタルをしに、真子と小森は先日と同じ店へと訪れていた。

小森の頼みで、個室には真子と小森の二人きりにしてもらった。

ただし、下心からではない。

そうではなく、司のことも彩花のことも知っているスタッフたちの前で、彼らに関する話をするわけにはいかないと考えたからであった。

とはいえ、華やかなドレスに身を包む真子の姿に、小森の口元は自ずと緩んでしまう。

(真子ちゃんが俺の彼女だったら、普段からこういった格好をさせるんだけどなあ。ドレスとはいかなくても、上品なワンピースとか着てほしい)

(でもって、そんなの真子ちゃんが仕事から帰った俺を笑顔で出迎えてくれる。そうなったらもう、幸せのあまり玄関で死ねるだろうなーー)

「どうかな、悠介くん。今日の食事会に、今着てるようなドレスって合ってるのかな?」

真
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