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第21話

Author: 霜晨月
last update publish date: 2025-12-04 20:00:00

三つのライチのうち、一つは皇太子へ、もう一つは周歓の両親のために。

そして、残る最後の一つは言うまでもなく、深宮の塀の内で、首を長くして待ちわびているであろう、あの愛しい人のために取っておいたものだ。

半月が過ぎようとしているのに、蕭晗はいまだ周歓との再会を果たせずにいた。周歓が昇進したばかりで雑務に忙殺されていると知り、軽率に訪ねていくこともままならない。毎夜一人灯火を眺めながら、独り寝の寂しさに眠れぬ夜を過ごしていた。

夜がふけ、永楽殿が静寂に包まれた頃、衣をまとったまま横になった蕭晗の耳に、不意に聞き覚えのある口笛が響いた。蕭晗は弾かれたように起き上がり、靴を履く間も惜しんで裸足のまま殿外へ駆け出した。

音を頼りに永楽殿の外へ出ると、口笛は唐突に途絶えた。茫然と周囲を見回し、幻聴かと思いかけたその瞬間、背後から忍び寄った周歓が、勢いよく彼を抱きしめた。

「捕まえたぞ、

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