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第154話

Author: ルーシー
愛莉は視線を落とし、小さな声で「わかった」と呟いた。

肩を落としたまま台所を離れ、リビングのソファに腰を下ろす。

この数日、沙羅は顔を見せていない。

そのことで愛莉は内心不満を抱いていた。

もし父と沙羅の困りごとを自分が解決できたら、きっとふたりとも時間を作って、また自分のそばにいてくれるはず――そう思っていたのだ。

だが母は首を縦に振らなかった。

――ママ、変わってしまった。

そんな思いが芽生え、ソファに小さく縮こまる。

胸の奥まで沈んでいくように気持ちが塞いでいった。

台所からそれを眺めていた玲奈は、胸の奥に苦い笑みを浮かべる。

自分の頼みを断られるや、娘は仮面すら被ろうとせず、あっさり背を向けていったのだ。

「......やっぱり、そういうこと」

小さく吐き出すと、玲奈は最後のひとつを包み終え、手を洗った。

――娘が本当に自分を必要としていないのなら、ここにいる意味などあるのだろうか。

そう思いながら、エプロンを外して宮下に告げる。

「小籠包はほとんど包み終わったわ。

蒸して、食べさせてあげて。

私は用があるから、もう帰る」

「奥さま、また泊ま
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美桜
どの面下げて友人とか言ってんの?頭おかしいのか?ムカつく…。
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