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その優しき刃は、触れるたび、魂を削り取る
その優しき刃は、触れるたび、魂を削り取る
مؤلف: やすもり

第1話

مؤلف: やすもり
結婚式の一ヶ月前、私はオーダーメイドのウェディングドレスを受け取りに行った。

帰り道、そっと片手で下腹部を撫でた。

そこには、私と手塚相馬(てづか そうま)の子供が宿っていた。

妊娠検査薬の陽性反応は、結婚式の夜に彼へ贈る、秘密のサプライズにするつもりだった。

最近の体調不良も、すべてつわりのせいだと信じ込んでいた。

信号が青に変わり車を発進させたその瞬間、右側から猛スピードの大型トラックが突っ込んできた。運転席めがけて──

耳をつんざくような悲鳴のようなブレーキ音、ガラスが砕け散る音。

そして凄まじい衝撃に、私は一瞬で意識を失った。

次に目を開けた時、病院の真っ白な天井が見え、下腹部を襲う引き裂かれるような激痛に襲われた。

右手でそっと下腹部を押さえるが、そこにはもう、温もりも膨らみもなかった。ただ、冷たい感触だけが残っていた。

「赤ちゃん……私の赤ちゃんは?」私はかすれた声で尋ねた。

病床の脇で見守っていた母の目に涙が浮かび、私の手を強く握りしめた。

父は背を向け、肩が微かに震えていた。

医師からの説明では、事故による怪我は打撲程度。だが、お腹の子は……助からなかった、と。

私の世界は音を立てて崩れ去った。

私が、あの子を守ってあげられなかった。もう少し、注意していれば……

相馬が慌てて駆けつけ、その顔には心配の色が浮かんでいた。

彼は私を強く抱きしめ、声を詰まらせた。「妙子、怖かったよ!お前が無事でよかった、無事で……」

彼の胸が激しく上下し、心臓の鼓動が速かった。

彼の肩に顔をうずめ、涙で彼のシャツを濡らした。

その瞬間、身体の痛みよりも、私を締め付けるのは、罪悪感の方だ。

まだ彼に、私たちに子供がいたことを伝えていなかったのに。

そして今、もう伝える必要もない。

数日後、私は退院し自宅療養となった。

相馬は完璧な彼氏を演じた。薬を飲ませ、スープを作り、リハビリにも付き添ってくれた。

しかし、電話がかかると彼はベランダに出て、声を潜めて話す。その目には、隠しきれない焦燥が浮かんでいる。

その日の午後、彼は「すぐ戻る」と言い残し、急いで出かけていった。

その背中を見送りながら、ある考えが頭をよぎった。

彼に伝えるべきだった!

私たちに授かった命があったこと、この胸の痛みを彼にも共有させ、この重い喪失感を私一人に背負わせたくなかった。

この考えは切実なものになった。

私は体を起こし、玄関を出て、マンションの前でタクシーを拾った。

「前の黒いアウディを追ってください」

彼の車は会社ではなく、郊外の古い修理工場へと向かっていた。

私はタクシーを遠くに停めさせ、そっと近づいた。

半開きになった修理工場の扉の隙間から、相馬の荒々しい声が漏れ聞こえてきた。

「何事だ?!こんな簡単なこともできないのか!

俺は片足をへし折って、会社を管理できなくさせろと言ったんだ!なのに、彼女は無傷だと!?

数年牢屋に入るくらい、どうってことないだろう!金はケチらなかったよ!今さら怖気づいてできないなんて言ってんじゃないぞ!」

……

すべての音が聞こえなくなった。

私はざらざらしたレンガの壁に背を預け、下腹部でまるでナイフがかき回されるような感覚に襲われた。

つまり!

あの事故は相馬が仕組んだものに違いない。

私が脚を骨折して動けなくなれば、会社を自由に動かせると思ったのだろうか!

私が失ったあの子供、私が夜な夜な苦しんだ罪悪感と痛みは、血塗られた滑稽な茶番劇に過ぎなかったというのか!

憎悪がかつてないほど鮮明になり、私の血液に乗って全身の隅々まで広がっていく。

私はゆっくりと頭を垂れ、再びそっと下腹部に手を当てた。

ねえ、お母さんを守ってくれたのよね?

お母さんは必ず彼に代償を払わせるから!

私は最後に、扉の隙間から、相馬の歪んだ横顔を見つめた。

そして振り返り、しっかりと日差しの中へ歩き出した。

相馬。

私たち二人のツケは、今この瞬間から、少しずつ清算させてもらう!

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