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第18話

Author: ラフな子犬
拓実が病院に駆けつけた時、秋彦と雅人は待合室の椅子でうなだれていた。

血は繋がっていないが、彼ら四人は実の兄弟以上に固い絆で結ばれて育った。

その中の一人である蓮が事故に遭った衝撃は、計り知れないものだった。

その時、手術室のドアが開き、医師が出てきた。

三人は弾かれたように立ち上がり、医師を取り囲む。

「命に別状はありません。ですが……脚の怪我が深刻です。今後は杖なしでは歩けないでしょう」

三人は言葉を失った。

ステージで輝くアイドルにとって、それが何を意味するか。事実上の引退勧告だ。

「どうしてこんなことに……

栞がいなくなって、蓮までこんな目に遭うなんて……」

雅人がうわごとのように呟く。

病室に移された蓮は、自身の足がもう動かないと知らされても、奇妙なほど落ち着いていた。

「これは報いだよ……僕が栞にしたことへの、罰が当たったんだ……」

彼は虚ろな目で窓の外を見つめていた。かつての輝きは見る影もない。

秋彦が泣きそうな顔で尋ねる。

「蓮、一体何があったんだ?

どうして急に道路に飛び出したりしたんだ」

その問いが引き金となり、蓮の平静な仮面が崩れた。

彼は声を詰まらせながら告白した。

「……僕を本当に助けてくれていたのは、ずっと栞だったんだ。

武田監督に連絡を取り続けてくれたのも、僕のために役を勝ち取ってくれたのも、全部栞だった……

僕はそれを美月のおかげだと思い込んで、あいつに暴言を吐いて、傷つけてばかりいた……」

蓮の言葉に、病室に重い沈黙が落ちた。全員が察してしまったのだ。

拓実がハッとして、先ほどの西田との会話を思い出した。

「そうか……僕が受賞した時に使ったあの織物も……栞が手に入れてくれたものだったんだ。

あいつは僕たちを本当の兄だと思って、すべての真心を捧げてくれていたのに。

僕たちは……僕たちは、あいつの想いに泥を塗るようなことしかしてこなかった」

拓実は頭を抱え、子供のように泣き崩れた。

雅人は震える手でスマートフォンを取り出し、部下に電話をかけた。

「おい、栞が戻ってきてから何をしてきたか、全部調べろ。一つ残らずだ!

それから、あいつはずっと健康だったはずだ。どうして急に癌になったのか、その原因も突き止めろ!」

「癌」という言葉が、秋彦の胸に杭のように突き刺さった。

彼は必死に
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