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第5話

Author: みっつ
尋が追いかけてきて、私の手首を掴んだ。

「寧々!」

かなりの力で、掴まれた手首がじんじん痛む。

私は彼の手を見下ろし、淡々と言った。

「離して」

それでも、尋は手を離そうとしない。

私を見つめる彼の目には、怒りと焦りが入り混じっていた。

「ずっと前から、俺と離婚するつもりだったのか?

誰かに何か吹き込まれた?

それとも、お義母さんにまた、何か言われたのか?」

私は思わず笑いそうになった。

ここまで来ても、まだ分からないらしい。

今日のこんな結末になったのは、全部尋自身のせいなのに。

私は顔を上げた。

「誰にも何も言われてないよ。教えてくれたのは、あなた。

つらくてもあなたには言わないほうがいいって、教えてくれた。

私の誕生日を覚えててもらおうとか、私の好きなものをあなたにも好きになってほしいなんて望まないほうがいいってことも、あなたが教えてくれた。

この家を、自分の家だと思わないほうがいいって。

それから――もうあなたを愛さないほうがいいってことも、ね」

尋の指から、少しずつ力が抜けていった。

私はそのまま背を向け、ゲストルームに入る。

すると
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