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第368話

Auteur: ラクオン
「私……」

綾香には彼女なりの理屈があるようだ。

「私が精神的なパパになってあげる。

竜也が父親になるより、私の方が絶対マシでしょ?」

梨花は少し考えてみたが、確かにその通りだと思えた。

あの傲慢で毒舌な竜也が父親になる姿など、どうしても想像できない。

赤ん坊がミルクを欲しがって泣き叫んでも、彼は眉をひそめてこう言うに違いない。

「五体満足なんだろ、自分で作れ。ついでに俺に水を汲んでこい」

そう想像すると、彼女は深く納得して綾香を見た。

「ええ、間違いないわ」

「じゃあ、まだ焼肉食べる?」

綾香はテーブルいっぱいの食材を見て、心配そうに尋ねた。

「食べられる?何か別のものを頼もうか?」

「食べられるどころじゃないわ」

梨花は思わず吹き出した。

「もうお腹ペコペコよ。ここにあるもの全部平らげちゃいそう」

お酒は飲めなくなってしまったが、新しい命が訪れた喜びを噛み締めながら、二人は心ゆくまで食事を楽しんだ。

綾香は梨花に水を差したくなかったが、注意せずにはいられなかった。

「竜也のことはどうするつもり?もし彼に知られたら……」

親権争いは避けられないだ
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