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第392話

Author: ラクオン
梨花は時間を計算し、誘うように言った。

「今日のケータリング、ミシュラン三つ星シェフが監修してるそうよ。きっとあなたの口に合うはずだわ」

綾香は目を丸くした。

「黒川グループ、そんなに大盤振る舞いなの?」

この食事代だけで、一人当たり五万円は下らないだろう。

梨花は頷き、温かいミルクを一口飲んだ。

「黒川グループにとって、近年最も重要なプロジェクトだからね」

そう言って、彼女は話題を変えた。

「そういえば、青海はこれからずっと国内で活動するつもりなの?」

「そうみたい」

綾香が聞いたわけではなく、青海の方から話してきたのだ。

言葉の端々から、よりを戻したいという気配が感じられた。

梨花は彼女を見て、心から言った。

「青海は確かにいい人よ。海人よりずっと頼りになるわ」

家柄も釣り合っているし、格差なんて存在しない。

一緒に暮らすなら、その方がずっと気楽だろう。

何より、青海が綾香を想う気持ちは、梨花もずっと見てきたから分かる。

「何を考えてるの?」

綾香は彼女を横目で見た。

「青海とは話がついたの。昔みたいに友達でいようってね。海人のことは……もうど
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