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第395話

Author: ラクオン
桃子の発言は、確かに会場の人々の心に少なからぬ疑念を抱かせた。

大手製薬会社が巨額を投じても開発できなかった薬を、こんな小娘が作り上げたというのか。

コストは高いとはいえ、薬の効果は本物だ。

どこの製薬会社であれ、これだけのものを開発すれば、向こう数十年は安泰だろう。

梨花は視線を上げ、落ち着き払って問い返した。

「どんな裏があると言うの?」

このプロジェクトに関して、自分には一点の曇りもない。

だから、恐れることなど何もなかった。

桃子は彼女の隣にいる男を一瞥した。

瞳の奥で嫉妬の炎を燃え上がらせながらも、表面上は笑みを浮かべている。

「それはあなた自身に聞くべきことよ!あなたと黒川社長が、一体どういう関係なのか!」

「えっ?」

記者たちがざわめいた。

梨花と竜也を見る目にも、下世話な好奇心の色が混じり始める。

新薬発表会に来たつもりが、まさかこんな特大のゴシップにありつけるとは。

竜也が長年、女っ気一つなかったことは周知の事実。

ゴシップ記者がどれだけ嗅ぎ回っても、スキャンダル一つ出てこなかった男だ。

それが、まさか真面目な経済ニュースの現場でスク
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