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第455話

Penulis: ラクオン
この問題について、梨花はこれまで一度も考えたことがなかった。

なにせ、黒川グループは昔から不動産が主力で、ましてや竜也ほどの資産家だ。

住宅の話になると、潮見市で彼が二番手と言われたら、誰も一番を名乗れないだろう。

向かいの部屋だって、ただ彼が借りているだけにすぎない。

それに、彼が以前ずっと暮らしていた霞川御苑なんて、ここから数キロの距離にある。

梨花はぽかんとして、「霞川御苑に戻らないの?」と聞いた。

「戻らない」

竜也は当然のように言った。

「俺に住む所がないんだから、誰に頼ればいいかは決まってるだろ」

「……」

いかにも彼らしい物言いだった。

梨花は手を止め、目に入りそうなシャンプーの泡を拭いながら言った。

「じゃあ、先生夫婦にこっちへ来てもらえば?」

「どうぞご勝手に」

竜也は鼻で笑い、「夜中にそっち行ってあのお二人を起こしてこいよ」

「……」

梨花はようやく、彼の企みがわかった気がした。

先生たちを向かいの部屋に落ち着かせた時点で、こうするつもりだったに違いない。

ほんと、策士。

「今、シャワー浴びてるの

暗証番号は前に送ったやつのま
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