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第106話

Author: レイシ大好き
いい夢を見たような気がした。

翌朝。

紗雪が目を覚ますと、いつものように京弥が用意した朝食が待っていた。

昨日の出来事があったせいか、紗雪は今では京弥と自然に向き合えるようになっていた。

余計なことを考えることも、もうない。

誰の心にも秘密や隠しておきたいことの一つや二つはある。

それを深く追求したところで、何になるだろうか。

皆、大人なのだから、それぞれのプライバシーは、尊重すべきものだ。

「今日の目玉焼き、すごくきれいにできてるね」

紗雪は、ごく自然にそう褒めた。

京弥は一瞬驚いたようだったが、彼女の明るい笑顔を見ると、すぐに口元を緩ませる。

「気に入ったなら、次もこの焼き加減で作るよ」

「じゃあお願いしようかな」

二人の関係は、以前よりもずっと穏やかで心地よいものになっていた。

紗雪は食事を終えると、そのまま車で会社へ向かった。

京弥は送るつもりだったが、彼女がすでに車のキーを手にしているのを見て、それ以上は何も言わなかった。

紗雪は、籠の中で飼われる鳥ではない。

彼女は自由を求める。

自分の意志で羽ばたき、堂々と生きる人間だ。

だからこそ、
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